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『ワンハリ』出演シーン全カットされたティム・ロス、タランティーノに2人きりの試写を開いてもらっていた

ティム・ロス
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36129650686/ Remixed by THE RIVER

クエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)では、取捨選択の末に出演シーンをカットされてしまった俳優が何人かいる。『レザボア・ドッグス』(1992)『パルプ・フィクション』(1994)『ヘイトフル・エイト』(2015)と、タランティーノ監督とは長きに渡って関係を続けているティム・ロスもその1人だ。

このたび米Uproxxでは、ロス本人が出演シーンを全てカットされるまでに至った経緯を説明。「面白いんですよ」と話すロスは、タランティーノ監督と交わしたやり取りをこう振り返っている。

「実際に何が起こっていたのかというと、彼にはこのキャラクターを演じてくれと直接頼まれました。でも、結局完全にカットされてしまったんです。僕のキャラクターに関するストーリー全てをカットしたんです。」

既報によれば、ロスが演じたキャラクターは、シャロン・テート(マーゴット・ロビー)の元婚約者でヘアスタイリストのジェイ・セブリング(エミール・ハーシュ)の執事として知られたアモス・ラッセル。確かに本編に同人物は登場しない。これについて「もしそれを含めてしまったら、4時間半から5時間くらいになってしまっていたでしょうから。2部作にもしたくなさそうでしたし」とロス。もしカットされていなければ、セブリングとラッセルを中心としたシーンが展開されていたのだろう。

しかし、タランティーノが長年の友人の出番を無断でカットするわけもなく、ある日ロスは編集ルームに呼ばれたのだそう。ロスは「そこでこう言われました」と語る。

「“これから僕がカットする君のシーンを観てもらいたい”って。彼は、一緒に座って、僕のために試写をしてくれたんです。その時点では、まだ彼も考えが定まりきってなかったと思いますけどね。でもとにかく、試写を開いてくれるなんて、とっても素敵でした。」

残念ながらロスの演技を見ることはできなかったが、実はロス、本編では違う形で存在感を残している。エンドクレジットをよく見ると、「ティム・ロス(カット)」と記されているのだ。これを承知のロスも「ユーモアありますよね」と嬉しそう。さらには「僕の息子もこれをすごく気に入ってくれました」とも語った。

ちなみに、本作には初期編集版として4時間20分にまとめられたバージョンがあることも判明済み。これについては、以前タランティーノが将来的にリリースする意向を示していたこともあるので、もしかするとロスが演じた出演シーンが含まれているかもしれない。

Source: Uproxx

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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