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【旅レポ】世界のインフルエンサーと共に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』巡り ─ THE RIVER編集長のLA紀行

クエンティン・タランティーノ監督第9作、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが奇跡の初共演を果たした映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が大ヒット公開中だ。この映画でタランティーノは、CGやスタジオ撮影を極力行わず、実際のハリウッドのあちこちでロケ撮影を行った。つまり、劇中に登場するレストランや名所は、現在のハリウッドでも変わらず訪れることができるのだ。

「ハリウッドへのラブレター」である本作を味わい尽くすべく、THE RIVER編集長(@Naoto_ocean)が映画の舞台ハリウッドへ旅立つ。世界中から集まった13人のインフルエンサーと共に、ロケ地など映画ゆかりのスポットを巡り、最後には『ワンハリ』スタイルのファッションへ変身するという特別企画だ。この記事で、ハリウッド旅行気分を楽しもう。


ザ・ハリウッド・ルーズベルト ホテル

 9時間のフライトの末に到着したロサンゼルス空港の駐車場で、キャデラックの迎えが待っていた。運転手はスーツを着た大柄な白人男性で、サングラス姿を後部座席から見ると時々ハッピー・ホーガンに見える。『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)のピーター・パーカーになったような気分だ。ただ、このハッピーは運転が荒く、おまけに随分と低音の効いた音楽が腹に響いて、フライトで疲れた身体には堪えた。

ロサンゼルス国際空港から30分ほど走って、この旅の拠点となる4つ星ホテルのザ・ハリウッド・ルーズベルトに辿り着いた。ハリウッド大通り、映画のプレミアイベントでお馴染みのチャイニーズ・シアターの斜向いという、まさに街の中心地に位置するこのホテルは1927年の設立。「ハリウッドの最高権力者」と呼ばれたルイス・B・メイヤーほか映画関係者の出資によって設立されるなど、映画業界の結びつきが強い。第1回アカデミー賞授賞式の会場に選ばれたのもこのホテルで、『あの頃ペニー・レインと』(2003)や『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)など数々の作品のロケ地にもなっている。

チェックインを済ませカードキーを受け取ると、のんびりしたエレベーターで12階まで上がる。扉の開閉時にギギギ…と軋む音が、このホテルの歴史を感じさせるようだ。扉が開くと、正面の壁には往年のハリウッドスターたちの写真とエピソードが飾られていた。マリリン・モンロー、ブルース・スプリングスティーン、ロバート・レッドフォード、そして『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』にも登場するアル・パチーノなど……。映画の聖地に来たのだと気分が高まる。

部屋に着いたのは14時頃だった。クイーンサイズのベッドは黒い天蓋枠によってモダンでまとまった印象が与えられており、その手前にはアッシュブラウンのソファがあった。大型テレビがついた壁に向かって作業用のデスクとチェアもある。夕刻より、ホテル内のラウンジレストランでこのツアーの参加者のためのウェルカムパーティーに出席することになっていた。日本との時差は16時間、時差ボケとフライト(とハッピーの運転)の疲れを癒やすため、シャワーを浴びて仮眠を取ることにした。

The Hollywood Roosevelt 7000 Hollywood Blvd, Los Angeles, CA 90028
Website https://www.thehollywoodroosevelt.com/

ウェルカムパーティー

目が覚めて身支度をすると、アメニティに歯ブラシがないことに気付いた。持ち合わせていなかったため、近所のコンビニに買いに行こうと外に出る。ハリウッド大通りはいつも賑わっているが、この日は人が特にごった返していた。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のLAプレミアが開催されるのだ。大通りを封鎖して、チャイニーズ・シアター前から大掛かりなレッドカーペットとステージが続いていた。歩道は人で溢れていて、なかなか進まない。

日本でのプレミア取材の経験も多いが、やはり本場は規模が違う。片側の歩道も封鎖されているため、歩行路は見物客で溢れかえっていた。「何があるの?」「映画のプレミアだよ」「レオとブラッド・ピットのやつだ」という会話が方方から聞こえてくる。間もなく、目の前のあのカーペットをレオたちが歩くのだろう。えっと、僕は早く歯ブラシを手に入れないと。

無事に身支度を終えて時間通りにラウンジに着くと、それらしき姿がチラホラと集まっていた。「あなたはワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの?」と声をかけてくれたのは、米ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントのデヴィンとフィルだった。青い目のデヴィンは弾けるような笑顔が印象的で、とても若く見える。後ほど尋ねた所によると、まだ20代前半ということだ。フィルはすらりと背が高く、カールのかかった髪と垂れたアーモンド型の目が、彼の物柔らかさを象徴していた。挨拶を済ませると、バーカウンターから好きなドリンクを注文するよう勧められた。

僕はパーティーの場があまり得意ではない。どちらかと言うと、初対面の相手に話しかけに行くのが苦手で、部屋の隅で1人でドリンクをすすっているようなタイプである。ただし、折角この貴重な機会をあずかったのだから、人見知りをしている場合ではなかった。それに不思議なもので、英語を話す環境では、日本語を話す普段に比べて性格がオープンに変わる感覚がある。ここは出来るだけ社交的になろうと考えていると、親近感のあるアジア系の女性が現れた。黒いドレスにポニーテールの彼女はモデルのように見える。

彼女の名はジェシカ・リン@jessicalinchannel)、台湾から来たYouTuber、インスタグラマーだ。以前は新聞記者としてロザンゼルスで働いていたこともあるという。事件や政治など、社会的なニュースを取材するために市内を駆け回っていた。時代が変わると共に、新聞業界の衰退を感じて退職。その頃、趣味で投稿していたYouTubeビデオへのファンが増え始め、今では所謂インフルエンサーとしての地位を確立したという。

 
 
 
 
 
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動画の内容は主にメイクアップのチュートリアルで、他にはこのような旅の記録や日常的なトーク。「もっとペースを上げなくては」という彼女は、基本的に1人で企画、撮影と編集をこなして毎週1本の動画を公開している。多数のフォロワーを持ち、有名ファッション誌とも仕事を共にしている。

このツアーに参加するのは全部で14人。アジア系は僕とジェシカだけのようだった。映画大国である中国や韓国からのゲストが見当たらなかったのが不思議だったが、後に尋ねたところによると配給会社が異なる都合で招待が実現しなかったらしい。他のゲストは主にアメリカ本土や、イタリア、ドイツ、メキシコ、フランスから集められた。

1時間ほど談笑した後、大きなテーブルで会食の運びとなった。主席では米ソニー・ピクチャーズのジョシュが世界中から集まったゲストに挨拶をしている。これまで様々な映画スターと仕事を共にしたジョシュは、若い頃から憧れていた人々と一緒になることがいかに名誉なことか、嬉しそうに語った。彼らはみんな親切で優しく、中でもトム・クルーズやヒュー・ジャックマンは本当に素晴らしかったと教えてくれた。キアヌ・リーブスは、『ジョン・ウィック』シリーズで見せる冷徹な殺し屋の印象とは全くかけ離れた、飾らない優しさのギャップが、笑えてしまうほどだとか。

ハリウッドを走る ─ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を訪ねて

よく晴れた翌日。この日は午前10時半より、オープン・エアー・バンに乗ってバスツアーに出ることになっていた。映画の聖地として、数々の作品のロケ地やスターの私有地のある名所を約2時間かけて周るプログラムだ。

全14名がロビーに集まる。昨日の会食で親しくなれた人もいれば、話せなかった人もいる。中でも、イタリアからやってきたファッションブロガーのヴィンはいつも笑顔の気さくな男だった。金髪のショートヘアが、サンタンの肌によく映えている。同じくイタリアから、アンドレアも一緒だった。アンドレアはヴィンと親しい仲の様子で、彼もファッションブロガー。Instagramでは146万人のフォロワーを持っている。彼は英語が話せないので最後まで会話らしい会話はできなかったが、それでも彼がイタリアいちのナイスガイであることははっきりと分かった。

 
 
 
 
 
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会食時に向いの席にいたエステフィも、明らかに彼女のスタイルを確立させたファッショニスタだ。いくつかのテレビ番組でホストを務めているらしい。力強い目元と紅いルージュが印象的で、ホワイトゴールドのショートヘアには大きなイヤリングがよく似合っている。ヘアカラーは頻繁に変えるそうで、少し前まではグリーンだった。ブリーチを繰り返すので髪が傷むかと尋ねられると、「そうなったら坊主にするから大丈夫。坊主はクールだよね」と笑顔。ちなみに、このツアーを終えた後、Instagramには青髪の彼女が登場していた。

 
 
 
 
 
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ホテルを出ると、撮影クルーが我々を待ち構えていた。カメラマンが2名と、音声スタッフが1名。ジャーナリストでもある僕は、普段はカメラを構える側だ。今回の旅の様子では僕たちの姿を撮影して、映像にまとめるらしい。バスに乗り込むと、車両前方で撮影クルーがカメラを向けている。車体の両脇にはGoProも取り付けられていた。こうして常にカメラが付いてくるのは奇妙な感覚だったが、決して悪い気はしなかった。

ツアーガイドは、ブライアンという名の60代と見られるエネルギッシュな男性だった。まさにハリウッドの生き字引であるブラインの頭の中には、この映画の街にまつわる細かなデータが大量にインプットされていて、バスが走行を始めると様々な情報を早口に伝えてくれる。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では、実際の街中を活用して1969年当時のハリウッドを再現しているから、撮影に使われた建物についても教えてくれた。とあるピザ屋では、1969年当時のものを再現したピザ1枚数十セントの看板を撮影後もしばらく貼りっぱなしにしていたため、安すぎると勘違いした客が驚いて入店してくることがあったらしい。

ハリウッドという街は、全ての通りや角が、何らかの映画やショー・ビジネスに関連しているような地だ。ブライアンは頭の中の辞書を高速でめくりながら、街の隅々までを解説する。この坂を上がったところがジョニー・デップの家だとか、あの店はマーク・ウォルバーグが始めたハンバーガー店だとか、そこの角でブラッド・ピットがチキンの格好で手を振っていて、それが彼のハリウッドでの初仕事だった、とか。そうした話を聞いて、オープン・エアーの車窓からパシャパシャと写真を撮るのに必死だった時、iPhoneのシャッター音を鳴らしているのが自分だけであることに気付いた。欧米ではシャッター音をミュートできるが、我々の国では盗撮行為が多発するため、消えないようになっているからだ。

始めのうちは車内の誰もが写真撮影に熱心だったが、あまりにも情報供給量が凄まじいため、次第にブライアンの情報の洪水に揺れる車内に身を任せるようになっていた。ただし、街の至る所で見られる『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の看板は、みんな写真に収めたがった。レオが演じるリック・ダルトン、ブラピのクリフ・ブース、それからマーゴット・ロビーのシャロン・テートに、アル・パチーノ、さらにマイク・モーのブルース・リー。キャラクターひとりひとりをフィーチャーしたデザインの看板があちこちにあって、アンダーズ・ウエスト・ハリウッドは建物の壁一面が『ワンハリ』になっていて強烈なインパクトを放っていた。中には映画のタイトルロゴをネオンライトであしらったものもあって、夕暮れ時から華々しく光り輝くらしい。1969年のハリウッドを描いた同作が、2019年のハリウッドの街をジャックしていた。

ブライアンからは、我々が泊まっているルーズベルト・ホテルが、霊が出ることで有名であるという奇妙な事実も聞かされた。いわく、「すごくたくさんの霊がいる」らしい。ネットで調べると、このホテルで2年暮らしたマリリン・モンローや、少女の霊を見たという報告が多いとか。

ジェシカは明らかに怖がっていた。昨晩シャワーを浴びていた時に、突然電気が消えることがあったという。それから、ジェシカの部屋には少女が驚いた顔で本を持っている奇妙な写真が飾られていて、その女の子の目線の先にある壁はさらに2枚の額縁が取り付けられているのだが、なぜか額縁だけで絵はなく、代わりに内側が黒く塗りつぶされているらしい。

ポーランドからやってきた10代のヤンは、現地の子供番組「The Voice Kids」でホストを務める人気者だ。1996年生まれ、表情にはあどけなさも残るが、堂々として落ち着いた様子が離れした成熟さを物語っている。Instagramのフォロワーは142万人、YouTubeチャンネルには152万人以上の登録者を持っている。彼の部屋にも、同じ少女の写真が飾られているという。それから、ホテルのエレベーターが何故かいつも、押していないはずの9階で止まるのも面白く奇妙だった。(後に、単に故障しているだけだと判明したのだが。)

 
 
 
 
 
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バスはハリウッドヒルズを登った。有名なハリウッド・サインが掲げられたこの地区は、夢を掴んだ成功者と、夢追い人でひしめき合うスターの街を一望できる高級住宅街で、数々のセレブたちが暮らしている。もれなくプライベートテラスやプールが付いた、まさに豪邸が並ぶ世界だ。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で、リック・ダルトンやロマン・ポランスキーの邸宅があるのもここである。ブライアンは、この丘から見下ろす夕暮れがいかに美しいかを熱弁する。「マジックアワーの美しい夕暮れに包まれて、街の明かりがひとつ、またひとつと灯いていく。信じられないほど美しい。この街で暮らす最大の特権だ。」

タランティーノも大ファン、映画スター御用達の老舗ホットドッグ店ピンクス(PINK’S)

充実した約2時間のバスツアーを終えて、我々はハリウッドを代表する老舗ホットドッグ店のピンクス(PINK’S)でランチをとることになった。車両は観光ツアー用の吹き抜け窓のバスから、全席レザーシートで空調の効いた黒塗りのものに変わったから、どこかでニック・フューリーがアップグレードしてくれたのかもしれない。

1939年創業、間もなく80周年を迎えるピンクスは、地元民と観光客、そして数々のハリウッドスターに愛され、いつ訪れても行列が出来ている。クエンティン・タランティーノもここのホットドッグの大ファンだ。

ポール&ベティ・ピンクが1939年に創業した同店は、オリジナルのチリソースにマスタードとオニオンを添えたレシピで人気を博す。付近には映画スタジオが多く、数々の俳優たちの腹を満たした。映画監督やプロデューサーに来店したことを知らせるために、俳優らが店内の壁に自分の写真を掛けるのが名物に。現在では200以上のサイン付き写真がズラリと並んでいる。

1985年、齢73歳と75歳になったポールとベティは引退し、その後を息子リチャードと妻グロリア、その姉のベバリーが継ぐこととなった。その頃よりメニューを増やし、今では35種類の多彩なホットドッグを楽しむことができる。2018年3月、ロサンゼルス市はハリウッドのB級グルメ文化を長年支え続けた同店の功績を認め、店舗が位置する交差点に「Pink’s Square」という名を正式に与えている。

我々が訪れた時も、いつもながらの大行列が出来ていたが、リチャードとグロリア、ベバリーが特別に出迎えてくれて、中に通してくれた。ショッキング・ピンクのスーツに身を包んだ彼女たちの鮮烈さに、思わず「林家ペー・パー子」と漏れかけたが、ここでそのジョークが通じる人はいないので口は閉じておく。

無数のセレブたちの写真で埋め尽くされた店内で、リチャードはマスタードで「PINK’S HOTDOGS」「LOVES」「SONY PICTURES」「ONCE UPON」「A TIME IN  HOLLYWOOD」そして「@pinkshotdogs」と描かれた6本のホットドッグを掲げて歓迎してくれた。ベバリーはiPhoneケースまでがホットドッグで、「可愛いですね」と声をかけられると「食べたくなっちゃう!」とかぶりつく仕草を見せてくれた。本当にホットドッグ一筋なのだ。

我々は特別に用意された屋外の席について、夏のロサンゼルスの日差しの中でホットドッグを頬張った。僕がオーダーしたのは、リチャードがお勧めしてくれた「ギアダ」で、ソテーされたピーマン、オニオン、マッシュルーム、トマトがモッツァレラチーズと共に豪快に乗せられたイタリアン・スタイルのもの。ほか、「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム・ドッグ」や「ザ・ラ・ラ・ランド・ドッグ」などユニークなメニューもある。「ロード・オブ・ザ・リング・ドッグ」には、もちろんオニオンリングが乗っている。

ホットドッグといえば、小腹を満たすおやつのようなイメージがあるが、ピンクスはボリューミーで、じゅうぶん一食分を満たすことができる。スパイスが効いてカリっとした食感のフライドポテトも絶品だ。無数のスターたちが愛したホットドッグと同じ味を楽しんでいると、隣のテーブルから「『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は最高だった」「ライミ版もいい。サム・ライミは天才だ」という声が聞こえてきた。

『スパイダーマン』トークを繰り出していたのは、メキシコからやってきたメモ・アポンテ。このツアーの前週に開催されたサンディエゴ・コミコンにも行ってきたという。ポップカルチャーについて共通の好みを持つメモとはすぐに打ち解けて、コミコンで開催されたマーベルの大規模なパネルも見物したと聞いて盛り上がった。

ミッキーマウスのリュックを背負っていたメモに、普段はどんな仕事をしているのかと聞いた。メキシコ語の声優をやっているという。これまでに担当したのは、ディズニー『ファインディング・ニモ』のニモ、『トイ・ストーリー3』のアンディ、『ベイマックス』のヒロ・ハマダ、アニメ版『ライオン・キング』シリーズのシンバ……。サンディエゴ・コミコンに行ったというのは、客として遊びに行ったのではなく、パネルに登壇する側だったのだ。Instagramにはフォロワーが104万人、YouTubeチャンネルには235万人以上の登録者があって、ポップカルチャーのデータベースサイト「FANDOM」のメキシコ版ページまで作られている。 メモは、ニモやアンディの声をスペイン語で実演して見せてくれた。

 
 
 
 
 
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「インスタ映え」という言葉が登場する何十年も前から、ずっとインスタ映えだったであろうピンクスの店舗は、ポップなロゴマークが描かれた記念写真用の区画やボードがあって、まさに撮影にうってつけの外観だった。集まったインフルエンサーたちは思い思いに写真や動画を撮っている。彼らは全員、SNSで数万~数百万人のフォロワーを持つ者たちで、何気なく投稿するストーリーにも、少なくとも数万円の価値はあるのだろう。それぞれが自国の言葉で、スマホのカメラに向かって何かを語りかけている光景は、昔々(ワンス・アポン・ア・タイム)のハリウッドでは考えられなかったかもしれない。

PINK’s Hot Dogs 709 N La Brea Ave, Los Angeles, CA 90038
Website http://www.pinkshollywood.com/

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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