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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』新規映像追加版、米国で公開へ ─ 未公開シーン含む約10分間を新たにお披露目

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
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レオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピット主演、クエンティン・タランティーノ最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、未公開シーンを追加して、2019年10月25日(現地時間)にアメリカ・カナダにて再公開される。米ソニー・ピクチャーズが発表した。

発表によると、このたび公開される『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の新規映像追加版には、新たな4つのシーンを含む約10分間の映像が追加される。タランティーノが映画本編を再編集したのか、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)と同じく、エンドクレジット後に特典映像として上映する形式が採られているのかは不明。追加される映像の内容も発表されていない。

ソニー・ピクチャーズの国内配給を統括するエイドリアン・スミス氏は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に観客から絶大なる支持が集まったことに言及し、「新たな機会をご提供できることを楽しみにしています」とコメント。新たな映像によって、タランティーノが描いた1960年代のハリウッドに「さらなる風景とざわめき」がもたらされるとしている。

なお本作については、編集段階でいくつものシーンが削除されたことが明らかになっている。デイモン・ヘリマン演じるチャールズ・マンソンの出番が短縮されたほか、ディカプリオ演じるリック・ダルトンと共演する子役トルーディのシーンもカットされており、演じたジュリア・バターズは「(映画に)残っていたらオスカーにノミネートされていた」というほどの演技を見せていたそう。さらに、タランティーノ作品の常連者であるティム・ロス、故バート・レイノルズ役を演じたというジェームズ・マースデンは登場シーンをすべてカットされた。タランティーノは未公開シーンを追加して全編を再構成したテレビシリーズ版も計画しているようで、ブラッド・ピットも企画の存在を認めているのだ。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は劇場公開時から高く評価されており、すでにアカデミー賞へのノミネートをはじめ、レオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピットが映画賞の栄光に輝くことにも期待が寄せられている。賞シーズンの到来に向けて、劇場再公開で弾みを付けることが狙いだろう。

なお本作については、一時決定していた中国公開が見送られているが、これは米国公開時から物議を醸したブルース・リーの描き方について、リーの娘であるシャノン・リーが該当シーンの削除や再編集を中国の審査機関に求めたためだと報じられている。これに対し、タランティーノは再編集を拒否したということだ。

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は2019年8月30日(金)より大ヒット公開中

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Sources: Variety, THR(1, 2

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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