『パシフィック・リム』前日譚ドラマが企画中 ─ 『メッセージ』脚本家が指揮

人気SFアクション映画『パシフィック・リム』シリーズの前日譚ドラマの開発が進んでいることが明らかとなった。米Varietyが報じている。
2013年に公開されたギレルモ・デル・トロ監督による第1作では、太平洋の深海から突如として出現した巨大な“KAIJU”が、人型巨大兵器“イェーガー”と熾烈な戦いを繰り広げた。2018年には続編映画『パシフィック・リム:アップライジング』が公開され、Netflixではスピンオフとなるアニメシリーズ『パシフィック・リム: 暗黒の大陸』(2021‐2022)も誕生している。
『パシフィック・リム』のオリジンストーリーを描くとされるこの前日譚シリーズで指揮を執るのは、『メッセージ』(2016)『バード・ボックス』(2018)などで脚本・製作総指揮を務めたエリック・ハイセラー。
ハイセラーは、『メッセージ』でアカデミー賞脚色賞にノミネートされた実力の持ち主。これまでに、『エルム街の悪夢』(2010)や『ファイナル・デッドブリッジ』(2011)、『遊星からの物体X ファーストコンタクト』(2011)など数多くのホラー映画で脚本を手がけていることから、前日譚ドラマシリーズではKAIJUが人間に与える心理的な恐怖や、過去作品では取り上げられなかったKAIJUの未知なる恐怖など、ホラー的でダークな要素がフィーチャーされるかもしれない。
レジェンダリー・テレビジョンのジェイソン・クロッドフェルター社長は、「批評面と商業面で成功した実績が、エリックが多才で多作なクリエイターであることを物語っています。我々はエリックとChronology、カルメンとのパートナーシップをスタートし、世界的な人気を誇る壮大な『パシフィック・リム』の世界に新しい作品を提供できることにワクワクしています。彼らのビジョンが、レジェンダリーの人気シリーズの魅力を拡大していくことを確信しています」とコメントした。
レジェンダリー・ピクチャーズとファーストルックTV契約を結んだハイセラーは、「暗黒と神秘の骨」で組んだカルメン・ルイスと共同設立した製作会社Chronology傘下で、「IP(知的財産)主導の関連プロジェクト」を開発する予定。前日譚ドラマシリーズは、このファーストルック契約の第1弾プロジェクトとなる。
現時点でドラマの時代設定やプロットなどは明かされていないが、いかにKAIJUが誕生するに至ったのか、そのオリジンの謎に迫るストーリーが期待できそうだ。
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Source:Variety