『プロジェクト・ヘイル・メアリー』はグリーンスクリーン撮影なし ─ 実物セット&パペット導入、「本物の光」にこだわる
世界的ベストセラーSF小説をライアン・ゴズリング主演で映画化した『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、大作映画でよく使用されるグリーンスクリーン(ブルースクリーン)をまったく使用せずに撮影されたという。監督のフィル・ロード&クリス・ミラーらが語った。
中学の科学教師ライランド・グレース(ライアン・ゴズリング)が、滅亡の危機に瀕した地球を救うため、宇宙の果てで孤独なミッションに挑む。そこで出会ったのは、グレースと同じ目的を持つ未知の生命体だった──。
広大な宇宙空間と船内で展開する物語を、ロード&ミラーはできるかぎり実物で撮影しようと心がけた。米ComicBook.comにて、ミラーは「グリーンスクリーンやブルースクリーンは一枚たりとも使っていません」と語る。「船の内部をまるごとセットとして作り、外側の大部分に外装を施しました」という。
また、グレースの相棒となるロッキーも全編パペット&アニマトロニクスで表現されている。「ロッキーは常に僕たちと一緒にいて、それがリアルかつ自然な雰囲気を与えるのです」とはミラーの談。操演と声優は、アメリカの演劇界でパペットを取り入れた作品を手がける俳優・劇作家・演出家のジェームズ・オルティスだ。
こだわりの映像を作り上げたのは、撮影監督のグレイグ・フレイザーとVFXスーパーバイザーのポール・ランバート。『デューン 砂の惑星』シリーズでもタッグを組んだばかりの2人は、“真実の光”にこだわるため、グリーンスクリーンの使用をとことん回避したと本作のプロダクションノートで語っている。
「映像は登場人物に当たる光に大きく左右されると、私は強く信じています。グリーンスクリーンで撮影すると、実質的に光を捏造することになるのです。正しい光だと見せかけているけれども、背景にCGを合成すると本物に見えず、偽物だと感じてしまう。グリーンスクリーンの代わりにLEDの背景を使えば、映像がより誠実かつリアルなものになります。」
フレイザーは「マンダロリアン」など数々の映画・ドラマで使用されている、スタジオに設置された巨大なLEDスクリーンに背景を映し出し、リアルタイムで動かしながら撮影する技術「ザ・ボリューム(The Volume)」の開発に携わった人物。ミラーは「本物の照明をたくさん使用したことで、グレイグはカメラを自在に動かすことができた」と言っている。
「ロッキーの動きを見てから、グレースにカメラを向けて彼の反応を見ることができる。これは、(撮影現場で)ロッキーがどのあたりにいるかを推測して、指し示すような作業ではありません。だからこそ、その瞬間をとらえられたように感じられるのです。」
もちろん映画が完成するまでには、よりリアリティのある映像を創り上げるべく、“できるだけ実物”で撮影されたショットの数々にVFX処理が行われている。船のセットは拡張され、ロッキーにもデジタル処理が加えられているそうだ。
ちなみに、フレイザーがこだわったLEDスクリーンを使用した撮影は、映画の中にそのまま象徴的な形で登場してもいる。ハリウッドのトップランナーによるアイデアとクリエイティビティを堪能してほしい。
映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は2026年 3月20日(金) 全国の映画館で公開。
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Source: ComicBook.com, 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』プロダクションノート




























