パトリック・スチュワート、ピカード艦長役で『スター・トレック』新シリーズに復帰決定 ─ 『新スタートレック』後を描く

パトリック・スチュワートが、ジャン=リュック・ピカード艦長役として『スター・トレック』新テレビドラマ版シリーズに出演することが正式に決定した。Variety、Deadlineなど米メディアが報じた。

この度の新ドラマの詳細は、タイトルや放送予定時期も含め現時点で明かされていない。製作はCBSテレビジョン・スタジオで、プリクエルやリブートではなく、1987年から1994年にかけて放送されたドラマ『新スタートレック』後 、ピカード船長の次章を描くとされる。
この復帰報道にあたって、パトリック・スチュワートは以下のようなコメントを寄せている。
「『新スタートレック』に参加できたこと、いつも誇りに思っています。最後の映画を2002年に撮り終えたときには、自分は『スター・トレック』とは自然の成り行きと共にあったのだなと感じていました。したがって、ジャン=リュック・ピカード役に興奮と共に復帰して、新たな次元を切り開くということも、予想外の楽しいサプライズというわけです。人生が終わったと思っても、彼のためにまた新たな人生を探そうじゃありませんか。
ここ数年間、『新スタートレック』がどれだけ皆さんに安らぎを与えたのか、人生で辛いときに観て頂いていたとか、科学や冒険心、リーダーシップにおいて、ジャン=リュック・ピカードの軌跡がどれだけ多くの刺激を与えたのかなど、様々なお話をお聞きし、大変恐縮でした。
私は、ピカード艦長に復帰できる理由があると思いました。それは、この暗い時代を照らしてくれる明かりをもう一度もたらし、安らぎを与えられるものは何なのか、今一度探求し、経験したいためです。素晴らしい制作チームと共に、新鮮で、予想外ながら適切な物語のためにもう一度尽くせること、今から楽しみにしております。」
新シリーズを手がけるのは、『スター・トレック:ディスカバリー』のエグゼクティブ・プロデューサー&新ショーランナー(制作統括)であるアレックス・カーツマン氏。米CBS局は既にカーツマンと5年間の契約を結んでおり、シリーズの中〜長期的な拡張展開も示唆されている。
パトリック・スチュワートは、1987年より放送のドラマ『新スタートレック』にてピカード艦長役として起用されブレイク。同役として『ジェネレーションズ/STAR TREK』(1994)、『ファースト・コンタクト/STAR TREK』(1996)、『スタートレック/叛乱』(1998)に出演し、2002年の『ネメシス/S.T.X』を最後としていた。カーツマンも、「この20年間、ファンはジャン=リュック・ピカードの再登場を願ってきましたが、ついに実現します」と興奮を共にしている。「新天地を築き、皆さんを驚かせて、そして新旧の両世代を称えられることが待ちきれません。」
テレビ版『スター・トレック』でパトリック・スチュワートがピカード艦長を再演する話題については、2018年6月中旬、米The Hollywood Reporter誌によって初めて報じられた。それから数日後、英タブロイド紙のDairy Mirrorによってピカードが出演交渉に入ったとの情報が飛び出している。同紙が「(パトリックの出演は)今後数週間のうちに発表されるだろう」と予想してからおよそ5週間、喜ばしいことに噂が現実のものとなった格好だ。
なお、カーツマンが先に手がけているドラマ『スター・トレック:ディスカバリー』シーズン2も、2019年上半期中に登場予定。