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『スター・トレック』テレビ版、パトリック・スチュワートが再登場する可能性 ― ピカード艦長、新シリーズで復活なるか

パトリック・スチュワート
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9360375657/

ドラマ『新スター・トレック』(1987-1994)で俳優パトリック・スチュワートが演じたジャン=リュック・ピカード艦長が、テレビ版『スター・トレック』の新シリーズで再登場を果たす可能性が浮上している。
テレビ版『スター・トレック』は、2017年にドラマシリーズ『スタートレック:ディスカバリー』の第1シーズンが制作・配信されたばかり。同作の第2シーズン制作にあたって、米The Hollywood Reporter誌がクリエイターに関する重要な情報を伝えている。

『スター・トレック』テレビ版、5年スパンで計画か

2018年6月14日(現地時間)、ドラマ『スター・トレック:ディスカバリー』第1シーズンでショーランナー(制作統括)を務めていたアーロン・ハーバーツ&グレッツェン・バーグの降板が報じられた。すでに第2シーズンの第5話が完成に近づいていた時期の降板発表は、表向きには「創造性の相違」と伝えられたが、The Hollywood Reporter誌が入手した情報によると、制作費の高騰、そして脚本家チームへのパワハラ・セクハラ行為の横行が原因だったという。

そこで『スター・トレック:ディスカバリー』を制作する米CBS局は、ショーランナーの後任者として、すでに同シリーズのエグゼクティブ・プロデューサーを務めていたアレックス・カーツマンを選んだ。CBSとアレックスは2023年まで5年間の契約延長を取り交わしており、アレックスは報酬として年間500万ドルを受け取るといわれている。

この契約のもと、アレックスは『スター・トレック:ディスカバリー』のショーランナー&エグゼクティブ・プロデューサーを兼任しながら、さらにテレビ版『スター・トレック』の世界を拡大するという仕事も担っていくようだ。同誌によれば、アレックスは新シリーズやミニ・シリーズ、さらにはアニメ作品を含む新コンテンツの開発にも携わるという。CBSとの契約期間を鑑みれば、テレビ版『スター・トレック』は5年スパンで計画されているとみてよさそうだ。

かつてパトリック・スチュワートが『新スター・トレック』で演じたピカード艦長の再登場は、アレックスによるシリーズ拡大計画の一部として検討が進められているものだ。このピカード艦長が主人公となる新シリーズには、アレックスのほかに『スター・トレック:ディスカバリー』第1シーズンを執筆したアキヴァ・ゴールズマンが携わっているという。ただし情報によれば、この作品について契約は結ばれておらず、実現しない可能性もあるとのこと。したがって、ひとまずは「再登場の可能性がある」程度のものとして理解しておくのが適切だろう。

しかしパトリック本人は、これまでピカード艦長役の再演に前向きな姿勢をしばしば示してきた。2018年6月には、まだ『スター・トレック:ディスカバリー』を観ていないことを認めながら、「もうすぐ(ドラマを)観るのに十分な理由ができるかも」発言。2017年12月、映画版『スター・トレック』をクエンティン・タランティーノが手がけるとの情報が流れた際には、同作への出演を希望するコメントも発していたのである。

果たして本当にピカード艦長は帰ってくるのか、帰ってくるとすればそれはいつのことになるのか……。映画版の新作も決定し、がぜん盛り上がる『スター・トレック』シリーズ、今後の情報にもぜひ注目してほしい。

Sources: THR(1, 2), Red Carpet News TV, SR
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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