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『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』公開記念!シリーズを彩った名歌唱シーン10選

ピッチ・パーフェクト ラストステージ
Quantrell D.Colbert/© Universal

アカペラ・グループとして奮闘する女子大生の青春を描き、大ヒットした映画『ピッチ・パーフェクト』(2011)。シリーズ3作目となる『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』(2017)では、主人公ベッカたちが大学を卒業し、社会の壁にぶつかる姿が映し出される。ままならない現実を変えるため、彼女たちはもう一度、かつての仲間たちとステージに立つのだった。

本記事では、『ピッチ・パーフェクト』シリーズのファンから初見の人まで最新作を深く楽しめるよう、シリーズ3作品から歌唱シーンを10ヶ所選んでみた。もちろん、これは「ベスト10」ではなく、ほんの一部!ぜひとも読者のみなさんがお好きなシーンも教えてほしい。

ピッチ・パーフェクト ラストステージ
『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』より Quantrell D.Colbert/© Universal

青春と友情をプレイバック! 『ピッチ・パーフェクト』歌唱シーン3選

「Cups (Pitch Perfect’s “When I’m Gone”)」/アナ・ケンドリック

原曲はカーター・ファミリーのオールディーズ「When I’m Gone」。カップでリズムを取って歌う遊びの定番曲だったが、動画サイトで流行していたのが映画にも取り入れられ、シリーズを代表する名シーンとなった。アナ・ケンドリック演じるベッカがベラーズのオーディションを受けたときに歌った記念すべき1曲でもある。ちなみにシングル化もされており、ミュージックビデオはすでにYouTubeで4億回を超える再生回数を記録している。

「I Saw The Sign / Bulletproof」/バーデン・ベラーズ

ベラーズに入ったはいいものの、ベッカは懐メロばかり選曲する部長たちの方針にうんざり。全国大会の予選でも、観客と審査員にそっぽを向かれてしまう。そこで、ビートメイカー志望のベッカはアドリブでラ・ルーのダンスチューン「Bulletproof」をマッシュアップするのだった。チームメイトは激怒したが、最新作でもピックアップされているベッカのセンスが確認できる一幕である。

「Price Tag / Don’t You (Forget About Me) / Give Me Everything」/バーデン・ベラーズ

決勝戦に出場したベラーズが歌った見事なメドレー。2011年当時の新鮮なヒット曲の間に、シンプル・マインズの名曲が挿入される。「Don’t You (Forget About Me)」は映画『ブレックファスト・クラブ』(1985)のエンディングテーマだ。ベッカがボーイフレンドに教えてもらって号泣した作品である。『ブレックファスト・クラブ』は異なるスクールカーストに所属する高校生たちが1日だけの交流を持つという内容だった。バラバラだったベラーズが団結する本作のストーリーに重なってくる。

さらにパワーアップ! 『ピッチ・パーフェクト2』(2011)歌唱シーン3選

「Riff Off」/バーデン・ベラーズ、ダス・サウンド・マシン、トレブルメーカーズほか

『ピッチ・パーフェクト』名物といえばリフ・オフである。テーマに沿った歌をアカペラで披露しあうバトルだ。そしてシリーズ3作品中、もっともハイレベルな戦いが繰り広げられたのは本作だろう。バンパー(アダム・ディヴァイン)が突如ぶち込んできた衝撃ネタにも注目だ。

「We Belong」/エイミー&バンパー

「ピッチ・パーフェクト2」で、バンパーとHなお友だちになるエイミー。だが、いつしか彼女は本気でバンパーを愛し始めていた。自分の心に気づいたエイミーは、バンパーに向けてパット・ベネターの名曲を熱唱する。彼女を受け入れたバンパーは歌声で返し、熱いデュエットが響き渡るのだった。ちなみに最新作『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』では、物語の序盤で2人の現在も語られている。ちなみに以下はパット・ベネターによる原曲だ。

「My Songs Know What You Did in the Dark (Light Em Up) / All I Do Is Win」/ダス・サウンド・マシン

世界大会でベラーズ最大のライバルとなったのがダス・サウンド・マシンだ。フォールアウト・ボーイのスタジアムロックとヒップホップチューンを力技でつなぎ合わせ、寸分のミスもない激しいダンスで優勝を狙う。シリーズ3作を通して、“もっとも完成度の高いパフォーマンス”を挙げるならこの場面だろう。だが「歌は心」、単純な上手さだけでは届かない領域もあるのだ。

 

ベラーズ復活なるか、『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』歌唱シーン4選

「Toxic」/バーデン・ベラーズ

冒頭を飾るのはブリトニー・スピアーズのヒット曲。ベラーズらしいパワフルなダンスとコーラスは健在だが、どうにもシチュエーションが変だ。すると、いきなり……。前2作に引き続き、『ピッチ・パーフェクト』シリーズは最初から“つかみ”を外さないのである。

「Sit Still, Look Pretty」/新バーデン・ベラーズ

社会人になり、同窓会に呼ばれたベッカたちベラーズOG。全員で衣装も合わせてライブをする気満々だ。「ラ・ルーでもビヨンセでも歌うわよ!」と息巻く彼女たちだったが、ステージに立ったのは現役のベラーズ。しかも歌っているのはニュースター、Dayaのヒット曲である。ベッカたちのジェネレーション・ギャップが露になるシーンだ。そう、彼女たちはもはや青春を過ぎた大人になってしまったのである。

ピッチ・パーフェクト ラストステージ
Quantrell D.Colbert/© Universal

「How A Heart Unbreaks」/エヴァーモイスト

USO(米軍慰問団)のメンバーとしてステージに立ったベラーズだが、アカペラに対する観客の反応は微妙。一方、最高に盛り上がっていたのがガールズバンド、エヴァーモイストのライブだった。近年、ハインズ、ペール・ウェーブス、ドリーム・ワイフなど素晴らしい女性中心バンドが世界をにぎわせており、本作にもトレンドが反映されている。

「I Don’t Like It, I Love It」/バーデン・ベラーズ

ベラーズ再浮上のきっかけになるのがフロー・ライダーによる、2015年のヒット曲である。ダンサブルなヒップホップチューンをアカペラでカバーし、観客受けも上々。彼女たちもかつての自信を取り戻していく。

ピッチ・パーフェクト ラストステージ
Quantrell D.Colbert/© Universal

『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』のクライマックスで歌われる楽曲は本編を見てのお楽しみ。そして、ベッカたちが踏み出す未来にも、ぜひ劇場で祝福を贈ろう。

映画『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』は2018年10月19日(金)より全国の映画館にて公開中

『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』公式サイト:http://pitchperfect-last.jp/

Writer

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石塚 就一就一 石塚

京都在住、農業兼映画ライター。他、映画芸術誌、SPOTTED701誌などで執筆経験アリ。京都で映画のイベントに関わりつつ、執筆業と京野菜作りに勤しんでいます。

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