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ディズニー&ピクサー作品、2022年より劇場上映に再シフトの可能性 ─ アニメーターは劇場公開を切望

ピクサー
Photo by Leonora Giovanazzi https://www.flickr.com/photos/lyonora/6487203175/ Remixed by THE RIVER

ディズニー&ピクサー作品の公開形式が、従来どおりの劇場上映に再シフトされる可能性が浮上している。コロナ禍以降に公開されたピクサー・アニメーション・スタジオ製作の新作映画は、劇場公開が断念され、ディズニープラス(Disney+)での配信にて公開されていた。

コロナ禍以降で最初に公開された作品は、ジェイミー・フォックス主演の『ソウルフル・ワールド』。当初、劇場作品として2020年6月に米公開が決まっていたが、コロナ禍の影響により同年11月に1度目の延期が伝えられた。10月には、2度目の延期が決定した上に、ディズニープラスでの配信公開に切り替わることまで発表されたのだ。

コロナ禍に伴い、大手チェーンの映画館が全国的に休業を余儀なくされたことを考慮に入れると、『ソウルフル・ワールド』の配信スルーも例外ではなかった。しかし2021年に入り、劇場作品として作られた『あの夏のルカ』がディズニープラス配信として公開されることも決定すると、ディズニー&ピクサー作品の公開形式を巡って、とある懸念が生じることになる。「今後、ディズニー&ピクサー作品が、半永久的にディズニープラス配信という形で公開されるのではないか」というものだ。

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『ラーヤと龍の王国』や『クルエラ』、『ブラック・ウィドウ』『ジャングル・クルーズ』など、同じくディズニー傘下のスタジオが手掛ける新作映画に対して、「劇場上映&プレミアアクセス料金込みのディズニープラス配信」での公開方式が採用されたことにより、この懸念はさらに高まった。

こうした中、ディズニー&ピクサー作品に再び劇場上映の兆しが見えてきた。米Insiderが複数の情報筋から入手した情報によれば、「2022年公開の映画『Turning Red(原題)』から従来の広域にわたる劇場上映に回帰する予定である」というのだ。『Turning Red(原題)』は、2022年3月11日に米公開を予定。さらに、その次にはバズ・ライトイヤーの単独映画『Buzz Lightyear(原題)』が、2022年6月17日に封切りを迎える。2022年からは、ピクサーが手がける感動の物語が劇場で味わえる日が、本格的に戻ってくることになるかもしれない。

ところで、『ソウルフル・ワールド』『あの夏のルカ』に対する配信スルー措置を巡っては、ピクサー・アニメーション・スタジオ内部から不満の声が上がっていた。同スタジオに所属するアニメーターはInsiderに対して匿名で「これらの映画は大画面用に作られた。気を紛らわすようなものがあったり、携帯を見たりしながら映画を観て欲しくない」と劇場での公開を切望する声明を出していたのだ。こうしたクリエイターたちからの声は、ディズニー&ピクサー作品の劇場上映復活を後押しするものとしても大きな動力となるはずだ。

Source: Insider(1,2

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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