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PK(酔っ払い)と名乗る奇妙な男が「神様」を探す!映画『PK』レビュー

日本でも2013年に公開されて話題を呼んだインド映画『きっと、うまくいく』のラージクマール・ヒラニ監督とトップスター、アーミル・カーン主演というタッグがふたたび実現。世界興収100億円を突破したのが最新作『PK』だ。

前作『きっと~』では40代にして大学生役を見事に演じ、今作でも劇中では一切まばたきをぜす、長いキャリアで初めてのヌードシーンを披露し、鍛え抜かれた肉体を披露していることでも話題を呼んでいる。
相手役はファッションモデルやCMで活躍するアヌシュカ・シャルマ。 ベルギーの古都ブルージュ。シャルマ演じるインドからの留学生ジャグーはボリウッドの大スター、アミターブ・バッチャンが出演する朗読会のチケットを、スシャント・シン・ラージプート演じる青年サルフラーズと奪い合う。ひょんなことから意気投合したふたりはやがて恋に落ちるが、彼がパキスタンからやってきたイスラム教徒であることを知る。彼女は父親が敬う導師に彼と別れるだろうという予言を告げられ、その予言が間違っていることを証明しようとサルフラーズにプロポーズし結婚式を挙げようとするが、別れを告げる手紙が届けられて失恋、インドに戻る。ジャグーはテレビ局に就職し、レポーターの仕事で、カーン演じるラジカセを持ちながらチラシを配り歩くPKと呼ばれる奇妙な男と出会う。

インド映画でおなじみといえば華麗に歌い踊るミュージカルシーン。この映画でも見ていて思わずワクワクしてくるアゲアゲな曲に乗って歌とダンスが披露される。だがそれだけではない。上映時間2時間33分の中にはラブストーリーあり、サスペンスあり、SFコメディーあり、家族ストーリーありと、さまざまなジャンルがごった煮され、予想もつかない展開が飽きさせない。不思議な男PKが見せるカルチャーギャップ的行動が笑いを誘うが、彼の持つ特殊な能力が次々に奇跡を生み、クライマックスには思わぬ興奮とホロリとさせる感動が待っている。とても50歳には見えないカーンの渾身の演技もさることながら、シャルマの美しさには思わず見とれてしまうだろう。 『ムトゥ、踊るマハラジャ』で日本に一大ブームを巻き起こしたインド映画。あれからもう何年も経っているが、観客を楽しませようとする限りない意欲があるからこそ数々の傑作が生まれてくるのだろう。インドのスーパースター、アーミル・カーンのこれからの動向から目が離せない。

Writer

小原 雅志
masashiobara小原 雅志

小学館のテレビ雑誌『テレパル』の映画担当を経て映画・海外ドラマライターに。小さなころから映画好き。素晴らしい映画との出会いを求めて、マスコミ試写に足しげく通い、海外ドラマ(アメリカ、韓国ほか)も主にCSやBS放送で数多くチェックしています。

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