PS4ゲーム『スパイダーマン』開発元、マーベルとの再タッグに意欲 ― 「もし需要があれば…」

2018年9月7日(金)に発売されたスパイダーマンの最新ゲーム『Marvel’s Spider-Man』(PS4®用ソフトウェア)は、イギリスで2018年最速ペースの売上を記録するなどの世界的スマッシュヒット、およびファンやメディアからの好評を獲得している。
コミックや映画など既存の「スパイダーマン」作品をゲーム化するのではなく、新たな世界観を構築しながらも、マーベル・ファンには確かに伝わる仕掛けを大量に盛り込んだ本作を開発したのは、ゲーム『ラチェット&クランク』シリーズで知られる米Insomniac Games社だ。
『Marvel’s Spider-Man』は、意外にもInsomniac Gamesにとって初めての「ライセンス作品」、すなわち“原作のゲーム化”だった。本作の優れた滑り出しを受けて、同社は今後、さらなるマーベル・コミックのゲーム化やライセンス作品の開発に乗り出していくのだろうか? Insomniac Gamesでコミュニティ・ディレクターを務めるジェームズ・スティーブンソン氏は、インタビューにて意欲的な姿勢を示している。
マーベルとの再タッグに意欲
米FANDOMの取材にて、ジェームズ氏はInsomniac Gamesを代表して「もちろん、さらなるライセンス作品をお受けしていきたいです」とコメント。慎重な口ぶりで、このように言い添えてもいる。
「まるでライセンス作品には悪い面があるように言ってるみたいですよね。そもそも『ラチェット&クランク』を作ったりするのとは違うものなんですよ。私たち(Insomniac Games)には、(スパイダーマンのような)ブランドがあろうとなかろうと、何かを語ることのできる人材がいるんです。それは、スパイダーマンの持つすばらしさから遠く離れたいということではないですしね。」

ジェームズ氏は『Marvel’s Spider-Man』の開発について、「いろんな面ですばらしい経験でした」と振り返っている。なかでもマーベルとのコラボレーションには、非常にポジティブな印象を抱いているようだ。
「マーベルとの仕事は、自分たち自身の作品をつくっている時よりも、より優れたところへと私たちを導いてくれたように思います。マーベルは(開発上の)障害物を用意するのではなく、むしろ“最高のスパイダーマン・ゲームを作る手伝いをする”という視点でいてくださいました。基本的に、“コミックやキャラクター、ストーリーには50年以上の歴史があります。見ていただいて、いいものを選んでください”という姿勢でしたね。」
では今後、スパイダーマン以外のヒーローをゲーム化したり、あるいは少々気が早いものの、『Marvel’s Spider-Man』の続編が制作されたりといった可能性はあるのだろうか?
「わかりませんね、様子見です。今回のゲーム(『Marvel’s Spider-Man』)がすごく話題になって、マーベルも非常に喜んでくださっていますので、もし需要があれば…でもどうでしょうね。将来、私たちのつくったユニバースがまた吹き飛ばされて、さらに(別の角度で)掘り下げられていくかもしれませんし。」
もっとあの世界で遊んでみたいという方は、今のうちからぜひ要望を…!
『Marvel’s Spider-Man』公式サイト:https://www.jp.playstation.com/games/marvels-spider-man/
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