『パージ:エクスペリメント』新世代の名優イラン・ノエル、「人間の矛盾」を演じる ─ シリーズ最新作は現実世界を反映

一年に一晩だけ、殺人を含むすべての犯罪が合法になる。衝撃の設定で世界的人気を博する『パージ』シリーズの“全てのはじまり”を描く、映画『パージ:エクスペリメント』が2019年6月14日(金)にTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開される。
シリーズのプロデュースを務めるのは、ハリウッドの破壊王マイケル・ベイと、名作ホラー/スリラーを数々放ってきた俊英ジェイソン・ブラム。このたび、ブラム率いる「ブラムハウス・プロダクションズ」が抜擢した新世代スター、イラン・ノエルのインタビュー映像が到着した。
このたび公開されたのは、『パージ:エクスペリメント』の主人公ディミトリ役を演じるイラン・ノエルのインタビュー映像。『パラノーマル・アクティビティ』など低予算ホラーのヒットを連発するブラムハウス・プロダクションズは、これまで『ゲット・アウト』(2017)ダニエル・カルーヤ、『スプリット』(2016)アニャ・テイラー・ジョイなど次代を担う若手スターを多数送り出してきた。そんな“新人俳優の登竜門的スタジオ”が新たに見出したのが、本作のイラン・ノエルなのである。
イラン・ノエルはニューヨーク出身の30歳で、マーティン・スコセッシやM・ナイト・シャマランなどを輩出した名門校ニューヨーク大学芸術学部ティッシュ・スクール・オブ・アートを主席で卒業した“超エリート俳優”だ(ちなみにレディー・ガガは1年でこの学部を退学)。2013年に俳優デビューしたのち、アラサー黒人女性たちが自分の人生をコミカルに生き抜く海外ドラマ「インセキュア」(2016-)では主人公の元彼を好演している。
今回のインタビュー映像では、ギャングのボスであるディミトリという人物について、天性のリーダーであり、複雑な側面を持つ人物だと分析。役づくりで最も大変だったのは、「自分の住む地域を大切にしている一方で、自分自身は麻薬の売人である」という矛盾を体現することだったという。
本作については「“パージ法”がどのように始まったのか、誰がなぜ実験を始めたのかが明かされる。実験の被害者側の視点も体験できます」と述べ、テーマについては「この作品はうわべだけの話じゃなく、“パージ法”は現実の世界を反映しているんです。今考えるべきことだと思うはず。際どい問題まで描いています」と語った。イランによる知性的なコメントにぜひ耳を傾けてほしい。
『パージ:エクスペリメント』

21世紀、アメリカは経済が崩壊し、“アメリカ建国の父”を名乗る新政党NFFA(the New Founding Fathers of America)が政権を握っていた。彼らは犯罪率を1%以下に抑えるべく、とある施策を採用する。メイ・アップデール博士(マリサ・トメイ)が考え出した、一年に一晩だけ殺人を含む全ての犯罪が合法となる「パージ法」だ。反対デモが起こる中、全国での適用を前に、ニューヨークのスタテン島にて“実験”が行われることが決定。島の住民たちは不安を抱えながらパージ当日を迎える。島を愛するディミトリ(イラン・ノエル)は、愛する人を守るために島に残ることを決意した。人類史上最悪の実験が行われる中、人々は生き残ることができるのか。
映画『パージ:エクスペリメント』は、2019年6月14日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。
『パージ:エクスペリメント』公式サイト:http://purge-exp.jp/