新DCユニバースで複数のR指定企画が進行中、ゴーサイン寸前とジェームズ・ガン明かす

The Suicide Squad (c) 2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
ジェームズ・ガンとピーター・サフランが共同で率いる新DCユニバース(DCU)で、複数のR指定企画が進行していることがわかった。ガンが米Colliderに対して明らかにした。
これまで旧DCユニバースには、ガンが監督を手がけたR指定作品『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)が登場。同作に登場したキャラクターを主人公にしたドラマ「ピースメイカー」も制作された。このR-15のドラマシリーズはシーズン2で新DCUに合流する運びになっている。
インタビューに応じたガンはこうした事例を踏まえ、「良質で本物の物語を語れば、作品が成功するか否かに関わらず、同じ哲学を貫くことで人々が夢中になり、長くにわたって応援したいと思えるユニバースを築けると強く信じている」と述べ、あくまでも市場の反応を伺って企画を行なっているわけではないと説明した。
またガンは、作品がR指定なのかどうかは問題ではなく、ストーリーこそが一番重要だと強調。「R指定が上手くいくかどうかをテストするのではありません。ストーリーを伝えるだけです。ストーリーがR指定になるならそれで構わないし、PGでもPG-13でもGでも気にしません。ストーリーに相応しければやりますよ」とコメントした。
さらにガンは、R指定になるかもしれない、ゴーサインが出る寸前の作品が一つ以上あるとも示唆している。マーベル・スタジオの『デッドプール&ウルヴァリン』がR指定ながら大ヒットを記録したことについても触れ、「あのキャラクターも、作品のフォーマットも愛されています。『ピースメイカー』は基本的にR指定ではないから、様々なレーティングの作品があるし、違うことをやるのが好きなんです」とも付け加えた。
新DCUでどんなR指定企画が進んでいるのかは未知だが、『ザ・スーサイド・スクワッド』で強烈なブラックユーモアと過激なバイオレンス描写を炸裂させたガンのこと、きっとファンの期待を裏切らない作品を生み出してくれるに違いない。
なお新DCUは、第1弾作品となるアニメシリーズ「クリーチャー・コマンドー(原題)」が、2024年12月5日にMaxで米配信開始予定。日本での情報も待ちたい。
▼ DCの記事
「脚本を仕上げずに撮った映画は駄作になる」ジェームズ・ガンが批判 ─ 「この話を何度しても、まだそういうことが行われる」「腹が立つ」 「僕は絶対にやりたくない」 新『ワンダーウーマン』準備が加速か ─ 『スーパーマン』大ヒットを受けて 『スーパーマン』続編は不明 『スーパーガール』ティザー公開 ─ 新DC『スーパーマン』に続く映画第2弾 「気をつけろ」 【ネタバレ】『スーパーマン』の設定改変、ジェームズ・ガンが込めた思いとは ─ 「バランスが大切だった」 過去作とのつながりも ザック・スナイダー、ジェームズ・ガン版『スーパーマン』を「早く観に行くつもり」 ─ ふたりは仲良し、「リック・アンド・モーティ」でノリノリ共演 新旧DCユニバースのトップ
Source:Collider
Text:Hollywood、中谷直登