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『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』こじらせ系シャラメ、バーで毒づく

レイニーデイ・イン・ニューヨーク
Photography by Jessica Miglio ©2019 Gravier Productions, Inc.

巨匠ウディ・アレン監督最新作、ティモシー・シャラメ&エル・ファニング主演『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』より、ティモシー演じる主人公ギャツビーが“こじらせる”本編映像が公開された。

大学生のカップル、ギャツビー(ティモシー・シャラメ)とアシュレー(エル・ファニング)は、ニューヨークでロマンチックな週末を過ごそうとしていた。アシュレーが学校の課題で、有名映画監督ローランド・ポラード(リーヴ・シュレイバー)にインタビューする機会に恵まれたのがきっかけだ。生粋のニューヨーカーであるギャッツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーに街を案内する計画を練っていた。しかし、2人の計画はまたたく間に狂い始め、思いもしない出来事が次々と起こる。

公開された映像では、お気に入りであるカーライルのバーにて、ギャツビーが心の声を口に出しまくる。アシュレーからの連絡がなくなり心配していたギャツビーは、プレイボーイで知られる俳優フランシスコ・ヴェガ(ディエゴ・ルナ)の“新恋人”としてアシュレーが登場するスクープを目にしてしまうのだ。「リアルな“今”を演じられないロクでもない役者だ。気取ったジェスチャーと宣伝臭のするリベラル発言。地球温暖化に抗議して焼身自殺すりゃいい」とヴェガに毒づき、「あんな男が好みか」とぽつり。するとその時、近くの席に座っていた美女と思わず目が合い……。

レイニーデイ・イン・ニューヨーク
Photography by Jessica Miglio ©2019 Gravier Productions, Inc

ティモシー演じるギャツビーは、文化人気取りの母親を持ち、裕福な家で両親からの課題な期待を背負って育った。親に反発するようにギャンブルに金をつぎこむが、ラルフローレンのジャケットに身を包んでポーカーに勤しむ姿は、ファッションも性格も『アニー・ホール』(1977)のウディ・アレンを彷彿とさせるよう。ウディ・アレンお得意の早口でまくしたてるような台詞も見どころだ。

ギャツビーはニューヨークの街を散歩しながら、「ニューヨークは他のどの街とも違う。不安と敵対心と被害妄想をかきたてる。世界中どこにもない痛快な街だ」と評論家じみた言葉を口にしたり、セレーナ・ゴメス演じるチャンから将来の夢を尋ねられると「もがいてる。自分が何になりたいのか分からない」と葛藤を隠さない。母親と再会しては、息子としての承認欲求にもがく様子も……。ウディ・アレンが紡ぎだした名言と迷言の数々を、今をときめくティモシー・シャラメが演じるさまに注目だ。

映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』は2020年7月3日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開

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THE RIVER編集部THE RIVER

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