ウディ・アレン最新作『Rainy Day in New York』米予告編 ─ ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメス、ジュード・ロウら豪華スター出演

『アニー・ホール』(1977)や『それでも恋するバルセロナ』(2008)、『ミッドナイト・イン・パリ』(2011)など数々の傑作を送り出してきたウディ・アレンの最新作『Rainy Day in New York(原題)』の米国版予告編が公開された。映像はウディ・アレン自身のFacebookにて配信されているものだ。
ある大学生のカップルは、ニューヨークへの日帰り旅行に出かけ、ロマンチックな週末を過ごすはずだった。ところが、マンハッタンの街で、女がとある映画監督へのインタビューに出かけたことから事態は奇妙な方向に向かいはじめる。男は友人の撮っている映画に出演することになり、共演者の“女優”とキスをすることに。一方、女のほうも次々と年上の男に出会って……。なかなか再会できない二人はいつ、どこで出会うのか。その時ふたりの関係はどうなっているのか。かくして、絆の危機を迎える冒険は続く。
注目すべきは、ウディ・アレンの世界観を体現すべく集まったスター俳優たちだ。主人公のカップルを演じるのは、『君の名前で僕を呼んで』(2017)『ビューティフル・ボーイ』のティモシー・シャラメと、『ネオン・デーモン』(2016)『パーティで女の子に話しかけるには』(2017)のエル・ファニング。ティモシー演じる男が出会う共演者の“女優”には、『スプリング・ブレイカーズ』(2013)や『The Dead Don’t Die(原題)』のセレーナ・ゴメスが配された。
また、エル演じる女が出会う年上男性たちには強力なベテラン俳優たちを起用。『シャーロック・ホームズ』シリーズや『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)などのジュード・ロウ、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のディエゴ・ルナ、『完全なるチェックメイト』(2014)『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)のリーヴ・シュレイバーという顔ぶれが若手俳優の恋愛劇を支える。
なお本作は2017年秋に撮影され、2018年の米国公開が予定されていたが、セクハラや性的暴行を告発する「#Me Too」運動が活発化するさなか、ウディが養女への性的虐待を働いていたという長年の疑惑が再燃したことで、配給担当の米Amazon Studiosは公開予定を撤回。2019年2月にAmazon Studiosは企画を離脱しており、これを受けて、ウディは4作品配給の契約を「25年前の根拠なき疑惑」のために破棄したとして訴訟に踏み切っている。
したがって、2019年5月18日現在、『Rainy Day in New York』の北米での公開は未定。ただし米Varietyによれば、本作はイタリアやドイツなどヨーロッパ各国をはじめ、中国、韓国、ロシア、南米のほか、日本でも公開が予定されているという。国内での正式な情報を待つべし…!