ロバート・ダウニー・Jr.のドクター・ドゥーム役復帰、裏側が明らかに ─ ファイギ「戻ってくれるのならと、ずっと考えていて」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でアイアンマン/トニー・スターク役を演じ、すでにシリーズを卒業したロバート・ダウニー・Jr.が、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』に悪役ドクター・ドゥーム役で復帰するという衝撃ニュースの裏側が明らかになった。ダウニー・Jr.が、米The Hollywood Reporterのポッドキャスト番組にて自ら語った。
誰も予想していなかったダウニーのMCU復帰は、「サンディエゴ・コミコン2024」にて7月28日(日本時間)にサプライズ発表。ステージでは、グリーンのスーツを着た男がマーベル・コミックの有名ヴィランであるドクター・ドゥームのマスクを外すとダウニーが登場するという演出だった。

この度の番組でダウニーが語ったところによると、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギとダウニー、製作パートナーでもある妻スーザンとの間でドクター・ドゥーム役の話が持ち上がったのは、1年ほど前のことだという。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でMCUを去った後も、ファイギやジョン・ファヴロー、ルッソ兄弟とは交友を保っており、旅人仲間のように連絡を取り合っていたというダウニー。ある時ファイギから、「もしあなたが戻ってくるならと、ずっと考えていたんですよ……」と提案を受けたという。妻スーザンは「え、ちょっと、戻ってくるって、なにで?」と仰天したそうだ。
それから彼らは、復帰に関する懸念を検討したという。ダウニーが「どうすれば“後戻り”を避けられるか?どうすれば期待を裏切らないのか?どうすれば期待を越え続けられるか?」と思案していると、ファイギがヴィクター・フォン・ドゥームについて持ち出した。「僕もそのキャラクターについて調べた。のちに、彼は“ヴィクター・フォン・ドゥームを正しくやろう”と持ちかけてきたんです」。
この頃ダウニーは、ディズニーパークやエンタメ施設関する「シネマティック・ユニバースとは別の」仕事に関する提案のため、ウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガーCEOと打ち合わせがしたいと考えていたそうだ。ファイギからドクター・ドゥーム役の打診を受けた後、ダウニーはアイガーの自宅を訪れた。そこでドゥーム役について相談してみると、アイガーは「いいですね」とアッサリ快諾したのだそうだ。
これまでに伝えられていたところによれば、ダウニーがドゥーム役で復帰するにあたって求めた条件は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で仕事を共にしたアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟の復帰だったという。この度語られたところによれば、まずファイギがダウニーの復帰を第一に考えており、それからドクター・ドゥームというキャラクターが持ち上がったようだ。これに対して、ダウニーが副次的にルッソ兄弟を復帰させたという流れと整理することができる。
最後にボブ・アイガーからの承認も直接得られたことで、ダウニーはドゥーム役として『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』に“ラスボス”として再出演することとなった。もともとダウニーは『デッドプール&ウルヴァリン』の過去シーンにおけるトニー・スターク役でカメオ登場する運びだったが、ドゥーム役が決定したために取りやめている。
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Source:The Hollywood Reporter