『レディ・プレイヤー1』がメタバース化 ─ 2030年までに13兆ドル規模となる可能性

VR世界でのアドベンチャーを描いた映画『レディ・プレイヤー1』が、実際にメタバース化を果たすことがわかった。『レディプレ』の世界が実現するかもしれないということだ。
アーネスト・クラインによる小説『レディ・プレイヤー1』は、VR世界「オアシス」を舞台に、ゲーム内に隠されているという秘密の財宝「イースターエッグ」をめぐるプレイヤーと大企業の攻略合戦を描いた作品。
スティーブン・スピルバーグ監督が2018年に実写映画化したことで大きな話題に。劇中には古今東西のIPキャラクターやアイテムが登場し、映画版ではメカゴジラやガンダムたちが夢の共演を繰り広げたことで人気を博した。
この度、原作者のアーネスト・クラインと、映画版でプロデューサーを務めたダン・ファラーが改めてタッグを組み、AI&メタバースとコンテンツ制作を手掛けるFutureverse社傘下にてReadyverse Studiosを設立。第一弾事業としてワーナー・ブラザース・ディスカバリーと協業し、『レディ・プレイヤー1』シリーズに基づくメタバース企画を発表した。今後、クラインが手掛ける全てのプロパティのWeb3版権利は、Readyverse Studios社が独占保持する。
2024年内にもローンチを見込んでいるという。『レディ・プレイヤー1』では様々なIPやフランチャイズが登場したことが大きな魅力となったが、Readyverseに加わるブランドも近日中に発表されるという。

原作者のアーネスト・クラインは「未来は、想像していたよりもずっと早く到来しました」とコメント。物語に登場した「オアシス」開発者であるウェイド・ワッツやジェームズ・ハリデーが「誇りに思うような未来」を実現すると約束した。
今回登場するReadyverseは、2030年までに13兆ドル規模のメタバース市場になるとの見立てもある。「これは、オンライン・エンターテインメントやゲーム、ソーシャル体験の未来を作るために、愛された商業IPの行く道を開発すべく組まれた、ハリウッドとグローバル・ブランドとのコラボレーションの始まりに過ぎないのです」と、Readyverse Studios共同設立者のシャラ・センデロフとアーロン・マクドナルドはコメントを寄せている。
Readyverseが本格的に普及すれば、ハリウッドの映画スタジオやブランドにとって自社IPを収益化したり、認知拡大したりできる新たなプラットフォームになるだろう。小説や映画で描かれたように、大好きなキャラクターに成り切って、自由空間で夢の共演を楽しむことができるようになるかもしれない。俺はガンダムでいく!
Source:Futureverse