プロ映画監督がiPhoneカメラで感動的な短編映像を撮影 ─ 『ゴーストバスターズ』ライトマン親子が撮った、少女と雪だるまの物語

『ゴーストバスターズ』(1984)などで知られる大御所映画監督のアイヴァン・ライトマンと、その息子にして『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2021)を監督したジェイソン・ライトマンの親子が、AppleのiPhone 13 Proカメラを使って撮影したCM映像が公開されている。
作品は、『Holiday | Saving Simon』というタイトルの3分間の映像だ。庭に作った雪だるまを、冷凍庫で保護する少女。日々、少しずつ溶けて小さくなっていくが、少女は冷凍庫のそばに付きっきりで、この友人を守り抜く。やがて季節は移ろい、また次の冬がやってきた。雪の積もったある日、少女は雪だるまを雪道に「帰す」のだが、そこにとんでもないアクシデントが発生し……。最後には家族の愛を感じさせる、チャーミングな短編作品となっている。
映像の製作舞台裏をまとめたメイキング映像も公開。この中でジェイソン・ライトマンは、「物語を書くときは鉛筆を手に取る。曲を作りたいときはギターを手に取る。そして映画を撮りたいときは、今はiPhoneを手に取ればいい」と、iPhoneによって誰もが手軽に映像制作できるようになったことを祝福している。「物語を語るためのデバイスは、あなたのポケットの中にあるんだ」。
メイキング映像では、ライトマン親子がiPhoneを手に撮影に挑む姿が見られる。iPhone13以上のカメラに搭載された「シネマティック・モード」では、フォーカスを自在に操ることができ、CMはこの機能をアピールしている。「まるで映画を観ているようだ」と、ジェイソンは語っている。
また、同じく活用された「マクロ撮影」は被写体に極端にクローズアップできる機能で、このCMでは雪だるまの結晶のような表面をきらびやかに映し出している。
「物語を語ることによってこそ、優れたフィルムメーカーになれる。(iPhoneという)この機会があれば、毎週ベースでも物語が作れる。まずは自分の実際の生活から、物語を語ってみよう」と、ジェイソンはフィルムメーカー志望者たちを鼓舞している。
これまでも何人かの有名映画監督たちが、iPhoneカメラを使ったCM撮影を行っている。例えば『デッドプール2』(2018)などのデヴィッド・リーチは子どもたちの雪合戦をスリリングに撮り、『ラ・ラ・ランド』(2016)デイミアン・チャゼルは、縦型のショートムービーを撮影している。
「弘法筆を選ばず」ならぬ、「名監督カメラを選ばず」だ。