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『スーサイド・スクワッド』ディレクターズカット版の存在が判明 ─ 『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カットの製作決定で公開求める声広がる

スーサイド・スクワッド
SUICIDE SQUAD and all related characters and elements are trademarks of and © DC Comics. © 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved

DC映画ユニバースには、『ジャスティス・リーグ』(2017)以外にも監督の意向とは異なる形で発表された映画が存在する。“悪党集団”のチームアップ映画スーサイド・スクワッド(2016)がそうだ。脚本・監督のデヴィッド・エアーは、再撮影・再編集を経て、劇場公開版が自身の構想と異なる作品に仕上がったことを認めている。

2020年5月21日、ザック・スナイダー監督が、自身のビジョンに基づく『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カットの製作を発表したことは業界に衝撃を与えた。DC映画に限らず、監督の意向とは異なる作品に仕上がった映画は従来決して少なくないが、こうしたケースの実現は異例だからだ。そんな中、エアー監督は『スーサイド・スクワッド』のディレクターズカット版、すなわち「エアー・カット」が存在することを認めている

今回の投稿は、カーラ・デルヴィーニュが演じたジューン・ムーン/エンチャントレスについて「僕のバージョン(my cut)には、もっときちんとした物語がありました」と監督が記したことに端を発している。あるファンが「“僕のバージョン”、確かに存在するんですね」と反応したところ、「もちろん存在します。いくつかのCGを除いて、ほぼ完成しています」と応じたのだ。

そもそも『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カットの製作が発表されたのち、エアー監督は『スーサイド・スクワッド』でジャレッド・レトが演じたジョーカーの姿に、「僕は別だ、君たちの意見は気にしない」とのコメントが添えられた映像を投稿。『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カットを要求してきたファンたちが「#ReleaseTheSnyderCut」のハッシュタグで運動を行っていたことを踏まえて、今度は「#ReleaseTheAyerCut」運動がスタートしている。

こののち、監督はファンに対して「僕も(公開を)願っています」と反応したり、「単純に僕が決められるものでも、僕の財産でもありません。[中略]僕のバージョンは噂のままかもしれない、それでも良いのです」と記したりと様々なメッセージをよこしている。そんな中、ワーナー・ブラザースやHBO Maxの親会社AT&Tは、『スーサイド・スクワッド』エアー・カットを求める動きに逐一反応。ファンの声に「あわてないで」「すべては起こりうること。必要なのはほんの少しの魔法です」とコメントした。これには、エアー監督も「待ってます」と返信している。さて、実現の可能性やいかに。

ちなみにエアー監督のTwitterでは、本編から削除されたジョーカーの様子をとらえた写真のほか、福原かれん演じるカタナがエンチャントレスに操られて仲間に襲いかかるくだりがあったこと、エル・ディアブロ(ジェイ・フェルナンデス)が妻子を殺したというエピソードは「唯一」守り抜いたものであることなどを明かしている。スタジオ側はダークな背景を嫌がったが、エアー監督は「自分の作品ではいつも、死や罪、贖罪、有害な関係性からの解放をテーマとして描いている」として、なんとか本作に残したそう。「人間の魂は美しくて複雑なもの」という言葉もあわせて綴られている

なお『スーサイド・スクワッド』は、劇場公開版より約11分長い「エクステンデッド・エディション」がブルーレイにてリリースされている。しかし、こちらもエアー監督は当初構想していたものとは異なる。

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Source: David Ayer

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。劇場用プログラムや各種媒体への寄稿なども喜んで承りますので、お気軽にお尋ねください。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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