『レンタル・ファミリー』取材中にブレンダン・フレイザー乱入 ─ 平岳大&山本真理が撮影裏話を明かす【インタビュー】

『ハムナプトラ』シリーズで活躍し、『ザ・ホエール』(2022)ではアカデミー賞®主演男優賞に輝いたブレンダン・フレイザーを主演に迎え、日本を舞台に、日本人監督と日本人キャストと共に製作された映画『レンタル・ファミリー』が日本公開となった。
ハリウッド作品でありながら、オール日本ロケを敢行した注目作。主人公は、かつての日本の歯磨き粉CMで有名になった外国人俳優フィリップ。日本に居心地の良さを感じて暮らし続けていたが、俳優としては落ちぶれていた。そんな中、“レンタル家族”として他人の人生の中で“仮の”役割を演じる仕事に出会い、想像もしなかった人生の一部を体験する。フィリップはさまざまな日本の友人たちと出会い、生きる喜びを見出していく……。
オスカー俳優のブレンダン・フレイザーと並んで共演する日本人キャストのうち、THE RIVERではレンタルファミリー業の社長、多田役の平岳大と、主人公フィリップの先輩社員として奔走する愛子役の山本真理にインタビュー。平は「SHOGUN 将軍」「モナーク2:レガシー・オブ・モンスターズ」や『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025)と、世界的な存在感をますます高める俳優だ。山本も「パチンコ」で注目され、「モナーク:レガシー・オブ・モンスター」やなど国際的な活躍を続けている。
なんと二人へのインタビューの最中に、ブレンダン・フレイザーが乱入してくるという珍事も起こった。ハチャメチャなインタビューの様子は、ぜひ動画でもそのままお楽しみいただきたい。
『レンタル・ファミリー』平岳大&山本真理 インタビュー
──『レンタル・ファミリー』は大好きな作品です。涙が止まりませんでした。題材はユーモラスですが、誰しも不安や孤独、心の中に不完全さを抱えていて、それでいいんだよと優しく包み込んでくれるような作品でした。お二人が演じたキャラクターもそれぞれに迷いや葛藤を抱えながらレンタルファミリーというビジネスをしている。そこに意外性やキャラクターの奥行きを感じました。演じられたキャラクターのバックグラウンドについて、HIKARI監督と何かお話しされたり、共演の皆さんと深めたところはありますか?
平岳大:僕のキャラクター、多田のバックグラウンドですが、彼には実は家族がいて、仕事をしすぎたから会えないのか、会えないから仕事ばかりしているのかはわからないんですが、その心の埋められない穴を埋めるためにレンタルファミリーをやったり、日々現場に出て忙しくしたり。
多田という男について、監督からは「カメレオンのようにいろんな顔を持つ男」という指示をもらったんですけど、それに忠実に演じようと思っていました。僕自身の考えとしては、自分の問題を直視できず、ずっと逃げている男。現代人が共感しやすいような役作りを心がけました。

山本真理:HIKARI監督は映画に出てくる全てのモノ・ヒトに対して深いバックストーリーを考えている方。私のキャラクター、愛子は、もともと俳優として活動していたけど、ある出来事をきっかけに活動ができなくなってしまったため、次にどうするかと考えた時にこのレンタルファミリー・サービスに出会った。
彼女は本当に人のために動く人です。誰よりも思いやりがある人なので、レンタルファミリーのビジネスのハートのような存在です。その彼女がどれだけ人のために奔走するか。彼女自身が辛かった時に誰もそばにいてくれなかったからこそ、サポートを必要としている人のためになりたい、という思いが人一倍強い。そのことを踏まえて演じました。

──日本の文化もユーモラスに描かれていますが、八百万の神など、日本人が持つ精神世界にも触れられていました。海外の観客から受け取っている反応や、これから鑑賞されていく中で、こういう日本が発信されたらいいなという思いや期待はありますか?
平:僕たちもまだ英語圏の人と見るのは今晩のプレミアが初めてになるんですが、想像するところでは、神社で、なぜあそこに鏡があるのかとか、ああいうのって万人に響くことですよね。こういうことだったのかって、意味がわかる。カルチャーのもう一歩奥のことを説明するのはすごく大切だと思いますし、そういうのって好きだと思うんですよね。今の時点でよく受け止められている要素の一つだと思います。
山本:受け止め方って文化や個人のバックグラウンドで変わってくると思います。ただ、寂しさや人とのつながりを持ちたいという気持ちはどこの国の方でも一緒だと思うので、そこもすごく……
(ここでブレンダン・フレイザーがインタビューに乱入)
山本:(英語で)これは日本語のインタビューだから、日本語を話さなきゃだよ!
平:それ、ビール持ってるの?
ブレンダン:いや、アイスティー。ビールだったらいいけど。
山本:日本語話す?
ブレンダン:お願いしまーす!頑張って!お疲れ様でしたー!
山本:劇中の歯ブラシのCMのセリフ覚えてる?シャキッとスカッと取り除く……
ブレンダン:もちろん!シャキッとスカッと!あ、インタビューを台無しにしちゃった!また今夜のプレミアで会おうね!(ブレンダン退出)
山本:スペシャルゲストが来ましたね!
──スペシャルゲストでしたね!現場では、ブレンダンをどんな感じで迎え入れましたか?彼が日本にやってきて、撮影するにあたって、どんな交流をされましたか?
山本:みんなでご飯に行きましたね。ブレンダンは背がすごく高いので、引っ越してきた二日目に、キッチンの戸棚に頭をぶつけて……。結構大変でしたね。現場では、最後の方にはすごく縮こまって、何も倒さないようにとすごく気を遣ってらして。現場で撮った写真があるんですけど、自分の立ち位置に行くまで、気を遣って歩いていて、本当に優しい方だと改めて感じましたね(笑)

──今の様子で、スーパー気さくな方だと感じました(笑)。彼がこの作品に取り組む姿勢について感銘を受けたり、印象に残っているところはありますか?
平:いっぱいあるんですけど、日本に来て、先輩風、オスカー風みたいなのも吹かせないし(笑)。全てオープンで、日本のやり方を受け入れて、僕たちもすごくリスペクトがあるし。歓迎会をやったわけではないけど、スッと入れたよね。
山本:すごく印象深いのが、日本のマンションのベランダで、二人で撮ってたシーンがあって。横幅がない狭いところで、私がいて、カメラさんがいて、ブレンダンがいて。私のクローズアップの映像を撮ってた時に、シーンパートナーのために居てあげたいという気持ちがすごく強い方なので、ものすごい身を乗り出してカメラの横に顔をくっつけてくれて……。
平:自分が映っていないのにね。
山本:そう、自分が映っていないのに。すごく大柄な方なので、私は自分の芝居よりも、ブレンダンがベランダから落ちてしまうんじゃないかということが心配になるくらい(笑)、どんと来い、と受け止めてくださる方です。ただ横にいるだけで、いろんなことを学ばせていただきました。

映画『レンタル・ファミリー』は絶賛公開中。
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