『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』デッドプールの口を縫ったのは「史上もっともおバカな注文だった」とライアン・レイノルズ

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『デッドプール&ウルヴァリン』は、ライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンが15年ぶりの映画共演を果たす一作。すなわち、デッドプールの映画デビュー15周年を記念する一本とも言えそうだ。
もっとも、デッドプールがスクリーンで現在ほどの人気をつかむまでには時間がかかった。20世紀フォックス(当時)はR指定の単独映画に懸念を示し、オンラインに流出したテスト映像が話題になったことでようやくゴーサインを出したのである。
そもそも、ウルヴァリン=ジャックマンとデッドプール=レイノルズが初めて共演した『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009)の時点で、スタジオはデッドプールを正しく扱えていなかった。本来は“お喋りな傭兵”という設定にもかかわらず、口を縫われて喋れない設定にしたのである。
米Varietyにて、レイノルズは「(ジャックマンと)はじめて一緒に仕事をしたのは『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』でしたが、いくつか間違いをやらかしました」と率直に振り返っている。「デッドプールの口を縫え、というのはスタジオ史上もっともおバカな注文のひとつだった」と。
なぜデッドプールの口を縫うことになったのか、その真相はいまだ明らかになっていない。有力な説と思われるのは、同作のポストクレジットシーンにデッドプール/ウェイド・ウィルソンが登場していたことからも、20世紀フォックスは『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』を皮切りにデッドプールの物語を展開してゆく想定で、これはまだ序章にすぎなかったというものだ。もっとも、その後の20世紀フォックスがデッドプールの単独映画になかなかゴーサインを出さなかったことは先に触れた通りである。
『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』について、ウルヴァリンは「同時にとても感謝している」とも話した。それは、当時すでにスター俳優となっていたヒュー・ジャックマンと出会えたこと。「ヒューには大きな影響を受けました。映画スターのセットでの働きぶりを初めて見て、映画スターへの先入観を覆されたんです。とても温かく迎えてくれたし、安心して演じられるようにしてくれた。そして、(セットにいる)全員の名前を知っていたんです」
スタジオによる当時の失敗を活かし、15年ぶりの再共演はいかにして成されたか。映画『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月24日(水)世界最速公開。
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Source: Variety