R指定の『スター・ウォーズ』ライアン・レイノルズが提案 ─ 「R指定といっても下品でなくていい、感情表現のためだ」

2024年の大ヒット映画『デッドプール&ウルヴァリン』で饒舌な殺し屋デッドプール/ウェイド・ウィルソンを演じるのみならず、プロデューサーや脚本家としても映画を支え、危うく失われかけていたマーベル人気を復活させた立役者とも言えるライアン・レイノルズ。ファンの心をくすぐる方法を熟知するレイノルズは、『スター・ウォーズ』でもR指定作品を作るべきと提案していたようだ。
「R指定の『スター・ウォーズ』を作ってみてはどうですか?」と、ディズニーに売り込みをかけたことがあると米The Box Officeのポッドキャスト番組で話している。「明らかなA+のキャラクターを出さなくてもいい。使えるキャラクターの幅は広いはずです」。
レイノルズが手がける『デッドプール』シリーズはエログロ満載のR指定となっているが、『スター・ウォーズ』でも同じような過激描写をやりたいわけではない。「R指定といっても、下品なものにする必要はない。感情を表現するための、トロイの木馬としてのR指定です」とレイノルズは説明している。「なぜスタジオはそういうものに賭けたがらないのか、いつも不思議に思います」。
もしも実現したら、「自分で出演したいわけではありません」とも話す。「それよりもプロデュースや執筆、あるいは舞台裏仕事で参加したい。こういうIPは希少性とサプライズで成り立っています。『スター・ウォーズ』はディズニープラスがあるから希少性は少ないけれど、それでもサプライズを与えることはできます」。
いくつかの観点から、レイノルズの提案は実現可能性もありそうなことがわかる。まずは「キャシアン・アンドー」の大評判だ。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に繋がる全2シーズンのこのドラマはR指定でこそないものの、キャラクターの危険な心理描写を丹念にえぐり出し、派手なアクションシーンよりも感情や政治の緊迫感にフォーカス。その結果、『スター・ウォーズ』史上最高傑作と絶賛されたばかりでなく、映画データベースサイト「IMDb」では歴史上全てのテレビドラマシリーズ史上初、5話連続でユーザースコア9.5点以上を叩き出す驚異的な評価となった。

さらに、レイノルズが『デッドプール&ウルヴァリン』などでタッグを組んだ盟友ショーン・レヴィが、ライアン・ゴズリングを主演に迎えて新作映画『スター・ウォーズ:スターファイター』監督に決定しているという点も心強いだろう。レイノルズはすでにディズニーと製作面での関わりを持っているが、レヴィを通じてルーカスフィルムとも話し合う機会を持つようになるかもしれない。
ところで『スター・ウォーズ』は、もともと腕や身体が切断される場面があり、恐ろしい描写とは結びつけやすそうだ。レイノルズの言うように、エロくて下品な『スター・ウォーズ』を観てみたいというファンはあまり多くないだろう。それでは『LOGAN/ローガン』(2017)などのような、地に足着いた気骨ある『スター・ウォーズ』ならどうだろう?
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Source:The Box Office