『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督『フォースの覚醒』のラストを変更していた!エピソード9はノータッチ

『スター・ウォーズ』新3部作の第2作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が、前作『フォースの覚醒』のラストを変更してもらっていたことがわかった。ライアン監督によると『最後のジェダイ』は『フォースの覚醒』のラストシーン直後から始まるストーリーだという。その変更には、なにやらライアン監督の企みがこめられているようだ……。
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ささいな、しかし大きな変更
ライアン監督は『最後のジェダイ』の準備以前から『フォースの覚醒』の内容をよく知っていたようだ。なぜならライアン監督が『フォースの覚醒』J.J.エイブラムス監督に“お願い”をしたのは、同作の脚本段階だったのである。問題の場面は、レイ(デイジー・リドリー)が惑星アク=トゥーでルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)と対面するシーン。ライアン監督はこの場面にR2-D2を登場させてほしいと訴えたという。
「R2をレイと一緒に(アク=トゥーへ)行かせて、BB-8はレジスタンスと留守番させてほしいと頼みました。もともとレイと一緒に行動するのはBB-8の予定だったんです。ある意味で、ストーリーとして筋が通っていますしね。でも僕が、“お願いがあるんです。ドロイドを変えてもらえませんか?”って頼んだんですよ。」
『フォースの覚醒』で、R2-D2はほとんどスリープモードに入っていた。ライアン監督の要請によって、レイとR2-D2がアク=トゥーへ向かうという展開が作られるにあたり、「R2-D2が目覚める」という展開が終盤に作られた可能性もありそうだ。『最後のジェダイ』の予告編ではBB-8がポー・ダメロン(オスカー・アイザック)と行動していたが、ライアン監督の頭の中には、レイ&ルークにはR2-D2、ポー(フィン)にはBB-8という構想が早くからあったに違いない。
『最後のジェダイ』はルークの物語
『フォースの覚醒』でR2-D2が目覚めたこと、そのラストでルークが登場したこと、そして二人が再会を果たすことは、やはり『最後のジェダイ』がシリーズの本流“ルーク・スカイウォーカーの物語”への回帰を目指すことを意味しているに違いない。ルーク不在のまま展開した『フォースの覚醒』のあと、ライアン監督はルークの存在にとことん向き合ったようだ。
「(『最後のジェダイ』の)脚本を書いているとき、一番最初に取り組む必要があったのは、彼(ルーク)が何を考えているのかを突き止めることでした。(ルークの考えを)理解しなきゃいけなかったし、それは一流の、最高に納得できるものでなければならなかった。なぜルーク・スカイウォーカーはこの島に逃げてきたのか? そこがスタート地点だったし、この映画が求めるものだったんです。[中略]ルークにとって筋が通った良い理由がなければならない。そして、僕たちがある程度納得できる理由がね。」
もっとも、ライアン監督の構想する“ルークの物語”は『最後のジェダイ』で決着を迎えることになるのかもしれない。以前、ライアン監督は『エピソード9(仮題)』の脚本に参加していると伝えられていたが、これは古い情報で、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の脚本にライアン監督は一切タッチしていないというのだ。
2016年1月の時点で、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のコリン・トレボロウ監督は「ライアンとの入念な作業をしている」と発言していた。これは互いのストーリーをすり合わせるためだけの作業だったのか、それとも後になって『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の脚本からライアン監督の意向が外されたのか、どちらだろうか……。2016年12月にレイア役のキャリー・フィッシャーが急逝したことも無関係ではないかもしれないが、いずれにせよ『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の脚本はトレボロウとデレク・コノリーの『ジュラシック・ワールド』コンビだけで執筆されているようだ。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日公開。
Sources: http://ew.com/movies/2017/05/04/star-wars-rian-johnson-force-awakens-ending/
http://ew.com/movies/2017/05/04/star-wars-rian-johnson-force-awakens-ending/
http://collider.com/star-wars-8-rian-johnson-colin-trevorrow/
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