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『スーパーマン』リチャード・ドナー監督、死去 ─ メル・ギブソン&スピルバーグら、追悼の声相次ぐ

リチャード・ドナー
Apega/WENN.com 写真:ゼータイメージ

『スーパーマン』(1978)や『グーニーズ』(1985)、『リーサル・ウェポン』シリーズなどで知られる映画監督リチャード・ドナーが、現地時間2021年7月5日に亡くなったことが分かった。91歳だった。

ドナー監督の妻であり、映画プロデューサーのローレン・シュラー・ドナーは、米メディアに他界を伝えた。ドナー監督は、2020年4月に実施された『グーニーズ』の35周年リユニオン企画では、キャストや制作陣とオンライン上で再会し、元気な姿を見せていた。死因は明らかにされていない。

1930年、米ニューヨーク・ブロンクスに生まれたドナー監督は、ニューヨーク大学で演劇を学び、俳優としてキャリアをスタート。1960年、30歳の時に監督デビューを果たし、テレビドラマのエピソード監督などで経験を積んだ。そして1978年、クリストファー・リーヴが主演を務めた『スーパーマン』で一躍名を馳せた。

その後、80年代青春映画の金字塔のひとつ、『グーニーズ』をスティーブン・スピルバーグやクリス・コロンバスらと手がけ、1987年にはメル・ギブソン主演の『リーサル・ウェポン』シリーズをスタートさせた。まさにジャンルを横断して名作を手がけた多彩な監督であった。

ハリウッドを支えた巨匠の死に、業界からは哀悼の声が相次いでいる。『グーニーズ』を共に手がけたスティーブン・スピルバーグ監督は、「彼の輪に加わるのは、一番大好きなコーチや、最も賢い教授、一番怖いけどモチベーションを与えてくれる人、一番親しみを持てる友人、そして一番信頼できる友人と一緒にいることと同じでした」と偲んだ。「彼は常に、心の底から、子供のようでした。彼が逝ってしまったのは信じられませんが、彼のハスキーで温かい笑い声はこれからも私の中に残り続けることでしょう」。

『リーサル・ウェポン』シリーズで共にし、直近では完結編となる第5作の企画に取り組んでいたメル・ギブソンも、「彼は心と魂が寛大な方で、自分の知っていることを惜しみなく与えてくださりました。もし、彼の善い行いを積み上げたら、天空の未知の領域までいってしまっていたことでしょう。彼のいたずらっぽい機知と知恵がとても恋しいです」と故人に哀悼の意を捧げた。『リーサル・ウェポン』シリーズでロジャー役を演じたダニー・グローヴァーも「胸が張り裂けそうです」と突然の訃報への胸の内を明かしている。

そのほか、『グーニーズ』で主演を務めたショーン・アスティンをはじめ、ヒュー・ジャックマン、ジュリア・ロバーツ、シルベスター・スタローン、ベン・スティラー、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギ、エドガー・ライト監督ら、ドナー監督と共にした俳優や、監督に憧れを抱いてハリウッドの道を志した監督&プロデューサーから続々と哀悼の言葉が寄せられている。

上述のように、ドナー監督は『リーサル・ウェポン』シリーズの完結作として、第5作の企画を進めていたところであった。また、長年噂が囁かれてきた『グーニーズ』の続編については、出演者のコリー・フェルドマンが、実現にはドナー監督の存在が必要不可欠と2021年6月に話していたところでもあった。

ご冥福をお祈りします。

Source: Variety, Deadline

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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