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スター・ウォーズ『ローグ・ワン』タイトル別案が「ダーク・タイムズ」だった納得の理由とは

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

『スター・ウォーズ』事実上初のスピンオフ映画として製作され、今やファンお気に入りの1作に数えられるようになった『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)。そのタイトルは、ならず者たちが即席で結成した決死部隊「ローグ・ワン」の名によるものだが、製作時点では他に様々なタイトル案があった。

そのひとつに「ダーク・タイムズ(Dark Times)」というものがあったという。脚本家のクリス・ワイツが新たに語った所によれば、これは『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』でオビ=ワン・ケノービが語ったセリフからの引用だ。

そのセリフとは、タトゥイーンでルーク・スカイウォーカーを救出したオビ=ワン(ベン)が、ジェダイや帝国軍のあらましを伝え、若きスカイウォーカーにライトセーバーを授けるシーンのもの。「数万年の間ジェダイは旧共和国の平和と秩序を守ってきた」と栄光の時代を懐かしむオビ=ワンが、続けてこう言う。「Before the dark times, before The Empire.(黒の時代、帝国軍が始まるまで……)」

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『ローグ・ワン』で描かれるのは、暗黒の象徴である帝国軍のデス・スター誕生を巡る、知られざる壮絶な闘いの物語。『新たなる希望』オープニングに直結する物語とあり、オビ=ワンのセリフを基にしたこのタイトル案は納得だ。しかし、最終的に決定した『ローグ・ワン』に満ちた希望のような印象は感じられない。

ところで『ローグ・ワン』のタイトルは、プロデューサーのジョン・スワーツがタイトル案候補のリストを作成し、スタッフで投票し合ったこともあったそう。そこで同じく脚本家のゲイリー・ウィッタが明かしたのは、これまでにないタイトルにすること、セオリーを打ち破ることだった。

「『スター・ウォーズ』サーガの映画は、いつも3単語か4単語だった。」確かにそうだ。「The Phantom Menace」から「Revenge of the Sith」、当時新作だったエピソード7だって、「The Force Awakens」で3単語である。「だから他とは変えて、1単語か2単語にしてみたいと思ったんです。『Star Wars: Rebellion』とか『Star Wars: Rogue One』って。」ちなみにゲイリーは、タイトルが『ローグ・ワン』に正式決定したことを、ファンと同じく報道で知ったのだとか。

Source:IGN(US)

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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