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『ローグ・ワン』と『スター・ウォーズ』シリーズのつながり ─ 小ネタ・トリビアまとめ解説

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

ヤヴィン4、モン・モスマとベイル・オーガナ

『ローグ・ワン』に登場する反乱軍の面々が活動拠点とするヤヴィン4の基地は、『新たなる希望』でデス・スターへ攻撃を仕掛ける同盟軍部隊の拠点として登場したもの。基地内の端末や戦術ディスプレイ、モニターに表示されるインターフェイスは、”当時のSF”的なデザインで調和が保たれている。

基地内のメンバーにも懐かしい顔が混じった。同盟軍を取りまとめるモン・モスマは、『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)にも登場している。『ローグ・ワン』で若きモンを演じるのはジェネビーブ・オライリー。実は『エピソード3/シスの復讐』にも登場していたものの、劇場版では残念ながらカットされていた。

基地では、モン・モスマの盟友としてベイル・オーガナも登場。『エピソード2/クローンの攻撃』(2002)『エピソード3/シスの復讐』にも登場したオルデラン出身の政治家。『エピソード3/シスの復讐』では、生まれたばかりのレイアを養女として引き取っている。

遮られた『嫌な予感』

スター・ウォーズの映画では毎回必ず”I have a bad feeling about this(嫌な予感がする)”というセリフが登場するのがお楽しみ要素となっている。『ローグ・ワン』ではジン・アーソキャシアン・アンドー、K-2SOが帝国軍基地に侵入する際、K-2SOによって発せられる。あまり縁起の良くないこのセリフ、K-2SOは言い終わる前にジンらによって遮られるが、この『遮られる』というアイデアは初めて。

シンドゥーラ将軍

ジンがデス・スターに仕掛けられた欠陥の存在を反乱軍に報告するも信用を得られず、また出撃要請も拒否された軍会議の直後。基地内でジン、ボーディ、チアルート、ベイズ、そしてキャシアン率いる武闘派の面々が決意をひとつにする場面で、直前に「シンドゥーラ将軍 作戦会議室へ」との呼び出しアナウンスが聞こえる。

この「シンドゥーラ将軍」とは、アニメ「反乱者たち」に登場するヘラ・シンドゥーラのこと。反乱軍の宇宙船「ゴースト」の優秀なパイロットだ。トワイレックと呼ばれる種族のエイリアンで、チームの中でも大人な一面を見せる女性キャラクターである。

ゴースト・チーム参戦

惑星スカリフ上での宇宙戦では、反乱軍と帝国軍が激戦を繰り広げることになる。戦地に向かう反乱軍側の宇宙戦艦の中に、アニメ「反乱者たち」に登場する”ゴースト・チーム”の愛機「ゴースト」の姿が確認できる。

「彼」オビ=ワンへの遣い

ジンら一行が貨物シャトルに乗り込み、でっちあげのコールサイン「ローグ・ワン」を名乗って飛び立った頃、モン・モスマとベイル・オーガナは来る戦乱を予期して次の一手を検討していた。

「戦いは避けられない」「オルデランに戻り 皆に伝えなければ。加勢も要る」「お友だちのジェダイね」──ここでモン・モスマが言及しているのはオビ=ワン・ケノービのこと。続く「”彼”はクローン戦争でも 皇帝のジェダイ粛清後 身を隠したままだが」とは、『エピソード3/シスの復讐』で起こったオーダー66のことだ。『ローグ・ワン』の時点でオビ=ワンは死を偽装し、砂漠の惑星タトゥイーンでルーク・スカイウォーカーを見守りながら隠遁生活を送っている。

「信用できる遣いを」「”彼女”なら大丈夫」──ふたりはここで、オビ=ワンのもとにベイルの義娘であるレイア・オーガナを遣いに出すことを話している。このやりとりが「助けてオビ=ワン・ケノービ、あなただけが頼りです」という『エピソード4/新たなる希望』の有名なセリフや、ルークとレイアが出会う展開につながっていくのだ。

トルーパーの世間話

「T-15が引退するって聞いたか?」「あぁ、今更って感じだよな」惑星スカリフの地上を見回り中のトルーパー兵が世間話をするも、『スター・ウォーズ』シリーズお決まりの小ネタだ。

ここで語られる「T-15」の詳細については不明だが、『エピソード1 / ファントム・メナス』のビデオゲームに登場した「T-15 ハイパードライブ・ジェネレーター」や、ルーク・スカイウォーカーがタトゥイーンで所有していた「T-16 スカイホッパー」に関係する機種を指すものと推測されている。

ゴールドリーダーとレッドリーダー

惑星スカリフへ出撃する反乱軍パイロットの中には、『エピソード4/新たなる希望』で描かれたデス・スター撃破に挑む「ヤヴィンの戦い」に出陣した面々もいる。『新たなる希望』レッドリーダーのガーヴェン・ドライス、ゴールドリーダーのダッチ(ジョン・“ダッチ”・ヴァンダー)だ。このショットでは、『新たなる希望』当時の未公開シーンを使用している

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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