『ランニング・マン』追いかけてくる球体ドローンの元ネタ ─ 独自のディストピア世界は「80年代から見た2025年」
捕まったら即死、逃げ切ったら一攫千金のデスゲーム鬼ごっこ映画『ランニング・マン』が公開中だ。狂った劇中世界では、ハンターがゲームの挑戦者を捕まえて殺す逃走劇がテレビ中継されており、国民の熱狂的指示を集めている。
その作中で挑戦者とハンターの鬼ごっこを撮影するのが球体型の浮遊ドロイド。黒く光り、赤いモノアイレンズを通じてどこまでも追ってくるその姿はいかにもディストピア映画的だ。
そのビジュアルモチーフは?THE RIVERがエドガー・ライト監督に単独インタビューにて確認したところ、1979年公開のカルト映画『ファンタズム』に登場する銀色の球体「シルバー・スフィア」と、1980年台にイギリスで放映された特撮テレビシリーズ「地球防衛軍テラホークス」に登場する球型ロボットのゼロイドという。

「その二つを参考にしています」とライト監督。『スター・ウォーズ』に登場する尋問ドロイドらしさもありますね、と筆者が挙げると、「確かにそうですね!」と笑って応えてくれた。
劇中の近未来世界では、VHSテープなどアナログ技術も用いられており、その世界観は独特だ。「アイデアとしては、貧富の差がさらに広がり、金持ちが住むアップタウンはよりテクノロジーが発達していて、ダウンタウンは衰退している」とライト監督は解説する。
「僕はテリー・ギリアムの映画『未来世紀ブラジル』が大好きで、あの映画は40年代の未来を舞台にしている感じ。というのも、当時はジョージ・オーウェルが『1984』を書いていた頃でしたから。そういうわけで、本作ではスティーヴン・キングが80年代に想像していた2025年の未来を描いているんです。」

映画『ランニング・マン』は絶賛公開中。主人公ベン・リチャーズ役グレン・パウエル、ハンターのエヴァン・マッコーン役リー・ペイス、そしてエドガー・ライト監督にTHE RIVERが行った特別インタビュー映像もYouTubeにて公開中だ。
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