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ロシア、トム・クルーズに先駆けて宇宙で映画を撮影 ─ 2021年10月、国際宇宙ステーションで

宇宙
※画像はイメージです Image by WikiImages from Pixabay

トム・クルーズよりも早く、ロシアが宇宙での映画撮影を敢行する。ロシアの宇宙開発を担う国営企業・ロスコスモスが、2020年10月5日から史上初となる宇宙での映画撮影を開始することを発表した。英The Guardianが報じている。

宇宙空間での映画撮影は、『ミッション:インポッシブル』シリーズなどで知られるトム・クルーズが2020年5月に発表したもの。実はその直後に、ロシアも宇宙での映画撮影を発表していたのだ。どちらの作品も、撮影は国際宇宙ステーション(ISS)にて行われる。アメリカが先か、ロシアが先か、という動きは冷戦期の宇宙開発競争をも思わせるだろう。

ロシアが宇宙で製作するのは『Challenge(英題)』という長編映画で、ジャンルは「スペース・ドラマ」。ロシアの宇宙活動を普及し、宇宙飛行士を称えることが目的だという。主演は『ロシアン・スナイパー』(2015)の女優ユリア・ペレシド。年齢・身長・体重制限のほか、キャスティング条件の「1キロを3分半以下で走れる」「800メートル自由形を20分で泳げる」「3メートルの飛び込みを高い技術で成功させられる」をクリアしての起用となった。監督は、ソ連の宇宙開発を描いたSF超大作『サリュート7』(2017)のクリム・シペンコが務める。

ユリア・ペレシド
Photo by Svklimkin https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%D0%AE%D0%BB%D0%B8%D1%8F_%D0%9F%D0%B5%D1%80%D0%B5%D1%81%D0%B8%D0%BB%D1%8C%D0%B4_2017.jpg

すでにペレシドとシペンコ監督は、10月の宇宙行きに先駆けて、2021年6月1日から回転テストや無重力飛行などのトレーニングに参加してきた。なお、訓練の様子はロシアの主要テレビ局・チャンネル1によって収録されているとのこと。同社は本作に出資しているとあって、追って製作ドキュメンタリーなどが公開される可能性もありそうだ。

一方、トム・クルーズと『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)のダグ・リーマン監督による宇宙映画は、いまだ撮影時期が正式に発表されていない。2021年1月、監督は水面下で企画が進行していることを認めたが、トムは現在、2022年5月・2023年7月に米国公開予定の『ミッション:インポッシブル』第7・8作(タイトル未定)を製作中。2021年秋には『トップガン マーヴェリック』の公開とプロモーションも控える多忙ぶりだ。以前は2021年10月より宇宙での撮影を実施予定とも報じられたが、十分な訓練が必要であることも鑑みれば、予定通りの実現は難しいだろう。

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Source: The Guardian

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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