『アベンジャーズ/エンドゲーム』ルッソ監督、故スタン・リーにまつわる企画を進行中 ─ 「ドキュメンタリー以上の作品に」

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』のアンソニー&ジョー・ルッソ監督が、2018年11月にこの世を去ったアメコミ界の巨匠、スタン・リーにまつわる作品の企画に携わっていることがわかった。
ルッソ兄弟は『エンドゲーム』のプロモーションのため、韓国・ソウルにて開催されたイベントに登場。インドのメディアIndo-Asian News Serviceの取材に対して、アンソニー監督は企画内容をわずかに示唆している。
「私たちはスタン・リーのことが大好きです。[中略]スタン・リーの人生に魅了されていますし、今はちょっとした企画の開発を進めているところなんですよ。マーベルの歴史における、彼の仕事に関わりのある作品です。まだお知らせしたり、お話ししたりできる段階にはないんですが。ドキュメンタリー以上のものになります。」
アンソニー監督が「お知らせできる段階にない」と述べているとおり、現時点でわかっていることは、ルッソ兄弟がスタン・リーにまつわる企画に関わっていること、それが「ドキュメンタリー以上のもの」であるということにとどまる。いわゆるドキュメンタリーでないとすれば、より伝記映画に近い、フィクションの要素を含んだ作品になるということだろうか。

これまでスタン・リー本人にまつわる企画としては、2016年、スタンの伝記映画を製作する権利を20世紀フォックスが取得したことが報じられていた。同作もまたいわゆる伝記映画ではなく、スタンを主人公とするアクション・アドベンチャー作品になるといわれていたが、その後の動向は不明。ウォルト・ディズニー・カンパニーと20世紀フォックスの事業統合により、同作の権利もディズニー側に移ったと思われる。ルッソ兄弟の関与している企画と、この伝記映画の企画が同じものかどうかもわかっていない状況だ。
『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』のほか、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の計4作品を手がけてきたルッソ兄弟は、『エンドゲーム』をもってマーベル・シネマティック・ユニバースをしばし離れるという。しかしスタンの企画が完了するまで、もうしばらくマーベル・スタジオとのかかわりは継続されることになりそうだ。詳細はスタジオによる正式発表を待つことにしよう。
Source: IANS