『アベンジャーズ/エンドゲーム』は特別な体験だった ─ 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』10周年、MCUをルッソ兄弟が振り返る

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)の劇場公開から10年。記念すべき節目を迎えた今年、監督のアンソニー&ジョー・ルッソが自身の心境を語った。
英セント・アンドルーズ国際映画祭(Sands)に登場したルッソ兄弟は、英GamesRadar+によるディスカッションの中で、『ウィンター・ソルジャー』から10年が経過したことから、MCU作品に携わっていた当時を回想。アンソニーは「すごく歳を取った気分になりますね」と笑った。
「(MCUへの参加は)本当に興奮する体験でした。2人とも没頭していたし、スリルを味わっていた時間でしたね。あの映画(『ウィンター・ソルジャー』)でMCUに参加し、7年後に『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で離れた。どんどん参加する人が増えるジェットコースターのようでした」
テレビ番組「コミ・カレ!!」(2009-2012)での演出力を注目されて『ウィンター・ソルジャー』に抜擢されたルッソ兄弟は、巧みなストーリーテリングとキャラクターの描き方、そして鮮烈なアクション演出で、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長から絶大なる信頼を獲得。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)を経て、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』の2部作にも起用された。
「2012年にマーベルとの仕事を始めて、『エンドゲーム』が公開されたのが2019年。たった7年しかなかったのかと思いますが、本当にいろいろなことがありました。7年間に映画4本ですから」
キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンス、ソー役のクリス・ヘムズワース、スパイダーマン役のトム・ホランドをはじめとするキャスト・スタッフとは、その後の作品でもコラボレーションをつづけてきた。また、2人は『アベンジャーズ/エンドゲーム』での体験を振り返りながら、今でも「観客との対話」を目指して映画を作っていることを明かした。アンソニーはこう話す。
「僕たちは積極的な観客が好きなんです。それは、自分たち自身が映画ファン、ポップカルチャー全般のファンとして育ったから。ファンの皆さんがストーリーテリングを自分のものにし、ファンとしてクリエイティブになってくれることが嬉しい。『アベンジャーズ・エンドゲーム』のとき、映画館であの音量とエネルギー、観客のすさまじい反応を感じられたのは特別なことでした。2人とも、あれほどの経験をしたことはなかったから」
ルッソ兄弟の新作は、Netflix映画『ジ・エレクトリック・ステイト(原題)』。MCU作品からはクリス・プラットやアンソニー・マッキーとの再タッグとなるほか、脚本家のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーも登板している。
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Source: GamesRadar+