ライアン・レイノルズ、『名探偵ピカチュウ』渾身の役づくりを語る ─ 「僕は役柄に入り込む俳優」、妻ブレイク・ライブリーは不満

これぞライアン・レイノルズである。
映画『名探偵ピカチュウ』でピカチュウの声を担当する、『デッドプール』シリーズなどで知られるライアン・レイノルズが、本作のために過酷な役づくりに挑んだことを語った。役柄にのめりこみ、プライベートまでピカチュウになりきったというライアンは、いったいどんな世界を見てきたのか……。妻ブレイク・ライブリーも登場する、家族ぐるみの悪ふざけをお楽しみいただきたい。
「Becoming Pikachu(ピカチュウになる)」。ライアンの公式YouTubeアカウントにて公開された今回の映像では、ライアンの『名探偵ピカチュウ』への取り組みが克明に語られている。
映像は、米国の有名トーク番組「Inside the Actors Studio(邦題:アクターズ・スタジオ・インタビュー)」をもじった「Outside the Actors Studio」というキャプションから始まる。
「(ピカチュウとして)生きて、呼吸しました。役柄そのものになったんです。名探偵ピカチュウ(Detective Pikachu)として一年間を過ごしました。名探偵ピカチュウを大きなスクリーンで見せるなんて、簡単にお引き受けできる名誉ではありません。非常に目の肥えたファンのみなさんが求める、厳しい基準があるわけです。その基準にのっとって、キャラクターに命を吹き込むことにすべてのエネルギーを費やしました。みなさんご存知の通り、僕は役柄に入り込む俳優ですから。」
それでは、ライアンはいかにしてピカチュウ役を身につけていったのか。現代を代表する名優の役づくりは、出演が決まった瞬間から始まっていたという。
「おかしな話なんですが、出演が決まったのを知ったのは、娘たちを学校まで迎えに行く途中のことだったんですよね。なので、迎えには行きませんでした。名探偵ピカチュウは彼女たちのことなんて知らないので。」
不満をぶちまけるのは、ライアンの妻で女優のブレイク・ライブリーだ。「自分たちの娘を、学校に置いてきてるんですよ」。しかしライアンは家庭を顧みるどころか、どんどんピカチュウ役にのめりこんでいったという。
「彼には妻はいません。ライムシティの茂みにいる小さな黄色いヤツなんです。僕は、ポケモンの世界に完全に入り込みました。彼(ピカチュウ)について勉強しましたし、彼の目線で生活しましたし、同じ体重になれるよう、182ポンド(約82キロ)減量しようとしたんです。医者に止められましたけど。」
ブレイクが「声すら変えてませんよね? 彼(ライアン)そのものに聞こえますけど」と辛辣な一方で、ライアンは俳優としての宿命を噛みしめる。
ライアン:「もしかすると僕の娘たちは、二度と父親に会えないのかもしれません。でも二人ともわかってくれますよ。この夏、大スクリーンを見上げたら、彼女たちは名探偵ピカチュウに出会えるんですから。」
ブレイク:「観に行きませんよ(笑)。」
最後にライアンは、おもむろに虫メガネをのぞき込むと「ピカ、ピカ」と鳴いてみせた。「ははっ、僕ですよ」。
映画『名探偵ピカチュウ』は2019年5月全国ロードショー。
『名探偵ピカチュウ』公式サイト:https://meitantei-pikachu.jp/