『スパイダーマン4』ライミ版の幻企画、プロデューサーが実現を願う ─「3部作の物語が大好きです」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』にてメガホンをとるサム・ライミ監督といえば、トビー・マグワイア主演版、『スパイダーマン』3部作を手がけた人物として知られる。当時、4作目の製作が計画されていたが、それは幻に終わってしまった。ライミ版の物語が継続されることを望む声はいまなお多く、それはプロデューサーも同じのようだ。
この度、ライミ監督版による幻の企画について言及したのは、『スパイダーマン』3部作をはじめ、『ギフト』(2000)『スペル』(2009)『オズ はじまりの戦い』(2013)など、同監督作品に製作として携わってきたグラント・カーティス。米Gizmodoのインタビューにてカーティスは、「私たちが作り上げた映画『スパイダーマン』は、キャリアにおいて本当に素晴らしいものでした。ひとりのファンとして、3部作から生まれた物語が大好きです」と自画自賛している。
『スパイダーマン』サム・ライミ版は、2002年に1作目、2004年に2作目、2007年に3作目が公開された。4作目は脚本まで執筆されていたものの、ライミ監督が企画から離脱したことで白紙に。さかのぼること6年前、『スパイダーマン4』のストーリーボードの一部が公開された。そこにはスパイダーマンとヴァルチャーが激しい戦いを繰り広げる様子や、ミステリオを捕らえて警察署に連行する姿などが確認できる。
これらは実現に至らなかったアイデアだが、カーティスは「3部作には、語られなかった別の物語がありました。『スパイダーマン』のファンであれば誰もが口にすることだと思いますが、いつの日か、それらの物語が全て出てきて、続くことを願っています」と未来に期待を寄せている。
ちなみにサム・ライミ監督は過去に、『スパイダーマン4』について常に考えてしまうと吐露していた。「考えるなという方が難しい。だって、いつも夏なると『スパイダーマン』の最新映画が公開されるじゃないですか!だから、生まれなかった映画のことを思って、もし実現していたらどうなっていただろうと、嫌でも考えてしまう」。
Source:Gizmodo