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マーティン・スコセッシ、シャイア・ラブーフ出演作で製作総指揮に就任 ─ 『ジュピターズ・ムーン』監督初の英語作品

マーティン・スコセッシ
Photo by THE RIVER

巨匠マーティン・スコセッシが、『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』(2014)『ジュピターズ・ムーン』(2017)などで知られる鬼才コーネル・ムンドルッツォ監督初の英語作品『Piece of Woman(原題)』に製作総指揮として加わったことがわかった。米Deadlineなど複数のメディアが報じている。

『Piece of Woman』はヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門の他、トロント国際映画祭にも出品されている注目作だ。ボストンを舞台にした本作では、自宅出産の中、助産師によって不運にも子供を亡くしてしまった夫婦の葛藤が描かれる。子供を失った喪失感と向き合う夫婦、そして業務上過失致死傷の罪に問われる助産師の姿が描かれていく。『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』『ジュピターズ・ムーン』など作品を発表する度に、欧州が抱える社会問題を盛り込みながら、独創的な映像表現で観客を魅了してきたムンドルッツォ監督だが、本作では一体どんな新風を巻き起こすのか。

出演者には夫役に『トランスフォーマー』シリーズのシャイア・ラブーフ、妻役に『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)のヴァネッサ・カービー、助産師役に「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(2013-2018)のモリー・パーカーが参加。その他には、『エクソシスト』(1973)のエレン・バースティン、「キング・オブ・メディア」(2018-)のサラ・スヌーク、『グッド・タイム』(2017)のベニー・サフディ、『ラスト・ブラックマン・イン・サンフランシスコ』(2020年10月9日公開)のジミー・フェイルなどが名を連ねている。

マーティン・スコセッシは本作について、「深く独創的で、実に感動的な体験でした」と絶賛している。

「最初の場面から感情的に揺さぶられて、その思いは作品を通して更に強まるばかりです。映画製作及びにエレン・バースティン含め出演者にも魅了されました。そして、繊細かつ批判せずに描かれる、家族の危機的状況と道徳的な葛藤の渦に巻き込まれるかのような感情に陥ります。コーネル・ムンドルッツォは、流動的かつ没入感を高める方法で撮影している為、そこから目を逸らすことは不可能でした。」

一方のコーネル・ムンドルッツォ監督は、「マーティン・スコセッシから連絡を頂いた時は時間が一瞬止まりました」と衝撃を受けたことを明かしている。「我々が作り上げた作品を、映画製作について知り尽くした監督に評価して頂けること以上に嬉しいことはありません」。

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Source:Deadline

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。