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リドリー・スコットは『トップガン マーヴェリック』に厳しい反応 ─ 「弟トニーがオリジナルだ」

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SF映画の金字塔、『エイリアン』シリーズの新作映画『Alien: Romulus(原題)』を手がけたフェデ・アルバレスによると、オリジナル版の創造主であるリドリー・スコットは、監督の亡き弟トニー・スコットがメガホンを取った『トップガン』(1986)の続編映画『トップガン マーヴェリック』(2022)に少し複雑な想いを抱いているようだ。

『トップガン』の公開から36年の時を経てカムバックした『マーヴェリック』には、主演でトム・クルーズが続投し、故トニー・スコットが築いたレガシーをジョセフ・コシンスキー監督が引き継いだ。2022年最大のヒットとなっただけでなく、批評面でも高い評価を得た。

しかし、『マーヴェリック』に対してリドリーは、一般大衆とは少し意見が異なる模様。米Varietyによると、イベント「DGA Latino Summit 2023」のパネルに登壇したアルバレスが、『Romulus』でプロデューサーを務めたリドリーに『マーヴェリック』の感想を尋ねたところ、「Meh」と答えたことを明かしている。「Meh」とは、「興味ない」とか「どうでもいい」、「大したことない」という意味で、否定的な気持ちを伝える時に発するものだ。

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このリドリーの返事にアルバレスが、「どういう意味ですか?」と訊き直すと、「私の弟がオリジナルだし、これ(続編)はどうでもいい」と返答したとのこと。リドリーにしてみれば、『トップガン』は亡き弟の遺産であり、続編の成功よりも、オリジナル映画に敬意を表したいとの想いが強いのかもしれない。アルバレスは、「彼は『マーヴェリック』を尊重していましたが、どれだけ彼が厳しいかが分かるのではないでしょうか」とも語っている。

またアルバレスは、リドリーが監督を務めた『ブレードランナー』(1982)の続編で、ドゥニ・ヴィルヌーヴによる『ブレードランナー 2049』(2017)についても厳しい意見を言っていたと明かしており、「リドリーは本当に厳しいです。本当に厳しいですよ。特に、彼の映画が関係していたらね」とコメントした。そんなアルバレスだが、まさにリドリーが創造した『エイリアン』の新作『Alien: Romulus(原題)』については、リドリーから「めちゃくちゃ最高だ」とお墨付きをもらったことも明かしている。

なお、『トップガン マーヴェリック』でプロデューサーを務めたジェリー・ブラッカイマーは、同作の試写会を振り返り、「心温まった瞬間の一つは、映画をトニーの兄、リドリーにお見せしたときです。彼は映画を好意的に褒めてくださりました」と語っていた。

Source:Variety

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行。海外ドラマDIVEを運営。

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