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『フロリダ・プロジェクト』ショーン・ベイカー監督、『ワイスピ』製作に興味あり ─『スーパーコンボ』は「とても気に入っています」

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
©THE RIVER

『タンジェリン』(2015)『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2017)などで知られる鬼才、ショーン・ベイカー監督が、『ワイルド・スピード』シリーズでメガホンをとることにどうやら興味があるようだ。

ショーン・ベイカーといえば、『タンジェリン』ではクリスマス・イブのロサンゼルスのストリートを舞台に、偏見や奇異の目に晒されながらもたくましく生きるふたりのトランスジェンダーを、iPhoneのレンズを通して温かく包み込んでいた。一方、『フロリダ・プロジェクト』は社会の片隅で必死に生きる母娘の厳しくも愛しい日常を鮮やかな色彩で彩りながら、魔法のような心揺さぶる演出で描き、カンヌ国際映画祭をはじめ世界中で絶賛された傑作だ。

『フロリダ・プロジェクト』に続くのが、2021年12月10日に米国公開される最新作『Red Rocket(原題)』。落ちぶれたポルノスターのにフォーカスしたダークコメディだ。カンヌ国際映画祭、コンペティション部門にて初上映されるや各国の批評家から絶賛された一作で、ジョン・ウォーターズのベストテンにも選出されている

キャリアを着実に重ねているわけだが、それでも作品の性質上から監督が大作映画に興味があるようには思えない。SiriusXMにてショーン・ベイカーは、「(マーベル映画に)誘われることはないでしょう。やりたいとも思いません」と語っている。もっともマーベル映画の存在を否定しているわけではないようで、BadTaste.itのインタビューでは「マーベル映画を観に行くこと自体は楽しいです」と話していた。

マーベルをはじめとするスーパーヒーロー映画は観る側専門というわけだが、「もしも僕が参加したいと思うフランチャイズがあるとすれば、それは『ワイルド・スピード』です」と説明している。映画好きであれば誰もが知るノンストップ・カー・アクションシリーズだ。「車を扱い、カークラッシュで遊ぶことが出来るので」。これまでの作風からは全く想像できないが、燦々と降り注ぐ太陽の光のなかで、スペクタクルなカーアクションをカラフルに彩るということであれば、想像は出来なくもないだろう。

ちなみにショーン・ベイカーは、Letterboxdにて鑑賞作品を記録している。その中には、マーベル映画もあれば、『ワイルドスピード』シリーズももちろん含まれている。『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)については、「とても気に入っています。楽しくて面白い。アクションは期待通りに素晴らしかったです。スタントやVFXも素晴らしい。全出演者が強力だが、そのなかでもライアン・レイノルズは本当に愉快でした。2回目を映画館で観ようかなと思っています」と評価していた。果たして、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』をおかわりしに劇場に再び足を運んだのだろうか?

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Source: The Playlist

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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