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『フロリダ・プロジェクト』ショーン・ベイカー監督最新作はダークコメディ ─ 11月中に撮影終了予定

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
©THE RIVER

『タンジェリン』(2015)『フロリダ・プロジェクト』(2017)の鬼才監督、ショーン・ベイカーによる待望の最新作『Red Rocket(原題)』が正式発表された。現在、新型コロナウイルスの対策を行いながらアメリカ・テキサス州にて撮影中で、2020年11月中に終了予定。米Varietyが報じている。

本作は物語の詳細こそ不明だが、“ダークコメディ”であることが発表された。主演を務めるのは、「ジャック&ジル」(1999-2001)や『絶叫計画』シリーズなどで知られるサイモン・レックス。脚本は『チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密』(2012)『タンジェリン』『フロリダ・プロジェクト』など、ショーン・ベイカー監督の右腕的存在のクリス・バーゴッチが共同執筆した。

撮影監督は、『イット・カムズ・アット・ナイト』(2017)『WAVES/ウェイブス』(2019)など、息を呑むような瞬間と登場人物の感情を見事に表現してきたドリュー・ダニエルズが担当。製作にはショーン・ベイカーの他、『フロリダ・プロジェク』のアレックス・ココ、サマンサ・クアン、ツォウ・シンチン、アレックス・サックスが名を連ねている。また、本作は自主的に資金を集めて製作中の作品で、現在は配給先を探している最中とのことだ。

ショーン・ベイカー監督は、全編iPhoneで撮影した『タンジェリン』で世界中を驚愕させた。次回作『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』は第70回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品されて、再び世界中の評論家を唸らせたのだ。同作は、社会の片隅で必死に生きる人々の日常を鮮やかな色彩で彩りながら、魔法のような心揺さぶる演出で描いた渾身の一作。今最も新作が待ち望まれる監督の一人であることは間違いないだろう。

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Source: Variety

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。