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『ロード・オブ・ザ・リング』ゴラムの二重人格ボイスを即興再演 ─ アンディ・サーキス、ゴラムをプーチン大統領に見立てる

アンディ・サーキス
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36077836522/

俳優・映画監督のアンディ・サーキスが、『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』シリーズで演じたゴラムの声を即興で再演し、話題を呼んでいる

近年では、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(2021)など監督業にも力を注いでいるサーキスだが、もともとはモーションキャプチャー界の先駆者として知られている。これまでゴラムの他にも、『猿の惑星』シリーズのシーザー役、『スター・ウォーズ』シリーズのスノーク役といったアイコニックなキャラクターを演じてきた。

このたび米トーク番組に出演したサーキスは、2021年に発売されたJ・R・R・トールキンによる小説『指輪物語』の新たなオーディオブックでナレーションを担当したことを振り返った。多数のキャラクターを一人で演じ分けるのは至難の業だが、これに司会者のスティーヴン・コルベアは「どうやって違いを出すんですか?」としっかり質問。さらにコルベアはマイクを取り出して、サーキスに手渡した。

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サーキスは「確か全部で132のキャラクターがいましたね」と語り、収録当時を振り返った後に、マイクを顔に寄せる。違いを出すための方法の一つとして「マイクとの物理的な距離だったり、どこから声を出したりするかを変えること」と明かしながら、即興でガンダルフ、エルロンドの声を実演した。さらに、気前の良いサーキスはファンも望んでいるであろうゴラムの声も再演。「ゴラムはこっち、スメアゴル(正直者のゴラム)はこっち」と、マイクの左右に顔を移動させながら、交互に演じたのだ。

ゴラム「我々には必要なのだ。キエフが必要なのだ。」

スメアゴル「そんな……愛しいしと。彼らは制裁を課してきますよ。」

ゴラム「制裁だ?制裁だと、愛しいしとよ!もし何かしてきたら、やり返してやる。」

察しの通り、スメアゴルとゴラムの会話の内容は、現在も続くロシアによるウクライナ侵攻に関するもので、センシティブな話題ではある。ただし、決してサーキスは無分別に発言したわけではなく、米Varietyや米Yahoo!が報じているように、プーチン政権を批判するための意図だと見られる。

ちなみに、このたびサーキスがトーク番組に登場したのは、最新作『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のプロモーションのため。同作では、マイケル・ケインらが演じてきた執事アルフレッドを演じている。

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Source: Variety,Yahoo!

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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