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セサミ・ストリート風のパペットによる下ネタ映画、セサミ・ストリート側が訴訟 ─ 映画側「面白さ理解されず残念」

https://www.youtube.com/watch?v=-eks8LG72uo スクリーンショット

『セサミ・ストリート』風のパペットが、セックス・ドラッグ・暴力なんでもありの史上最低の人形劇を繰り広げるサスペンス映画『The Happytime Murders』が大ごとだ。『セサミ・ストリート』を通じて児童学習を育むNPO団体Sesame Workshopが2018年5月24日、同作の宣伝を不適切だとする訴えを裁判所に提出した。Deadlineが報じた。

争点はキャッチコピーか

映画『The Happytime Murders』は、『セサミ・ストリート』のパペットを生んだジム・ヘンソン氏の息子ブライアン・ヘンソン監督が手がける映画。「ノー・セサミ、オール・ストリート(No Sesame, All Street)」のキャッチコピーで、本家(?)に挑発的な姿勢を見せていた。映画では、人間とパペットが共存するロサンゼルスの裏社会を舞台に、パペットが売春、ギャンブル、ドラッグ、暴力に身を投じている。

予告編映像では、「子供を楽しませて35年 / 『マペットのクリスマス・キャロル』『マペットの宝島』『マペット放送局』の監督が / ついに明かす / 子供の居ぬ間の事実」として、『セサミ・ストリート』生みの親ジム・ヘンソン・プロダクションとの関係性を示唆していた。映像では、ショットガンでパペットの頭部が吹き飛ばされる、主演のメリッサ・マッカーシーがパペットと共にドラッグを吸引する、パペット同士が性行為に及ぶなど、クッキーモンスターも真っ青の不健全描写がもたらす衝撃と笑いが話題となった。

これを見て、『セサミ・ストリート』側のSesame Workshopも黙っていない。原告側の同団体はこの度、『The Happytime Murders』のマーケティング資料から『セサミ・ストリート』を彷彿とさせる一切の参照をカットするように訴えた。

主な争点は「ノー・セサミ、オール・ストリート」のキャッチコピーで、Sesame Workshopが提出した訴状を確認すると、このキャッチコピーをめぐる扱いが中心に述べられていることがわかる。原告側はこの訴状の中で、「『The Happytime Murders』の宣伝は、歴史上最も愛される子供向け番組を皮肉り、不正に関連付けることで、大衆を混乱させるべきではない。自分たちの手柄だけで成功・失敗を決めるべきである」と主張している。

映画側「法的立場に自信」

これを受け、『The Happytime Murders』製作のSTXプロダクションは真っ向から争う姿勢だ。

「STXは、ブライアン・ヘンソンとジム・ヘンソン・カンパニーと共に、ヘンソンのパペットたちが子供の前で演技をしていない間の知られざる物語を語るというアイデアを気に入っている。『The Happytime Murders』はこうしたコラボレーションの賜物であり、我々は映画の初反応にも大変満足している。予告編映像も、視聴者に好意的に受け入れられた。この面白さを『セサミ・ストリート』側にご理解いただけず、失望している。我々の法的立場には自信がある。この夏、大人の映画ファンに我々の愛らしくも堂々たるキャラクターたちをご紹介できるのが楽しみだ。」

波乱の幕開けを迎えた『The Happytime Murders』は全米で2018年8月17日公開予定。
皮肉にも、こうした騒動が結果として『The Happytime Murders』の話題作りとなっている。訴訟を受け、映画側にも”得るも”のがあっただろう。

Source:Deadline(1,2

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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