ジョニー・デップ、「ザ・ポーグス」シェイン・マガウアンのドキュメンタリー映画をプロデュース

ジョニー・デップが、アイルランドの伝説的パンクバンド「ザ・ポーグス」のフロントマンであるシェイン・マガウアンを追ったドキュメンタリー映画『シェイン(原題:Shane)』をプロデュースすることがわかった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。
ザ・ポーグスは、イギリス生まれのアイルランド人ボーカリスト、シェイン・マガウアンを中心にロンドンで結成されたパンクバンド(1982年にポーグ・マホーンとして結成後、ザ・ポーグスに改名)。ケルティック・パンクという一大ジャンルを築き上げ、一躍有名となる。代表曲にはイギリスで人気の高いクリスマス・ソング『ニューヨークの夢(Fairytale of New York)』(1987年発表)などがある。
プロデュースを務めるジョニー・デップは、シェインとは30年以来の友人であるとのこと。デップは本作について「20世紀の最も重要なアーティストの一人で、多くの人々から愛された詩人でもあるシェインの決定的な映画に携われることを光栄に思います」とコメントしている。
『シェイン』は、コラボレーターやアーティスト、監督を務めるジュリアン・テンプルの家族からの協力のもとで制作され、アニメーションやテンプル監督自身のアーカイブからの未公開映像を活用し、構成されているとのこと。シェインの純粋なパンクと詩を浮き彫りにする本作は、シンガー、映画スター、ロックンロールのアウトローたちが集まったシェインの60歳の誕生祭で作品のクライマックスを迎えるという。
テンプル監督は本作について以下のように話している。
「シェイン・マガウアンの映画を作るのは容易ではありません。デイビッド・アッテンボローの映画(※)が一番近いと思います。自動撮影されるカメラをトラップのようにセットして、いつの日かユキヒョウが引き金を引くことを祈り、その瞬間まで待ち続けます。たとえ一瞬であっても、シェインの持つユニークな姿を捉えられたとき、初めてその価値に気付くのです。」
(※デイビッド・アッテンボローは、イギリスの動物学者・植物学者で、ドキュメンタリー番組「プラネットアース」シリーズなどを手掛けている。)
『シェイン』はHanWay Filmsが全世界での配給権利を取得しており、今後、ヨーロッパでの映画祭などで初公開される予定とのこと。また、Altitude Filmsがイギリスとアイルランドでの配給を終えた後、英BBC Fourにて放送予定とのことだが、日本公開については現時点では不明だ。
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Source: Variety