【ネタバレ】『シャザム!』エンディングシーンに隠された秘密 ─ 監督がどうしてもこだわった演出とは

DC映画『シャザム!』は、誰もが楽しめるキャッチーなスーパーヒーロー映画でありながら、DCファンがニヤリと楽しめるサプライズも仕掛けられている。この記事では、とあるシーンで見られた『シャザム!』とっておきのサプライズについて解説しよう。
この記事には、『シャザム!』の重大なネタバレが含まれています。

まさかのアノ人登場に
『シャザム!』で劇場に驚きの声と笑いを起こす最大のサプライズは、エンドロールの直前に訪れる。
スーパーヒーローに変身し、ドクター・シヴァナや七つの大罪との死闘も経たフレディだが、相変わらず学校ではいじめっ子にからかわれていた。以前、シャザムをランチに呼ぶとの約束が実現しなかったことも、格好のいじめネタにされてしまっていたのだ。校内のカフェテリアでランチトレーを持って着席するフレディを、他の生徒たちは避けて離れてしまう…。
ところがこの日は違った。ファミリーのみんながわざわざ時間を揃えてフレディを囲ってくれたのだ。それだけではない。ついにシャザムも登場、フレディを「世界一の友達」と紹介すると、「実はもう1人、友達を呼んであるんだ」と言う。
ランチトレーを持って現れたのは、まさかのスーパーマン。カフェテリア内の生徒たちはどよめき、スーパーヒーローオタクのフレディは「はァっ?」と、心底驚く。映画はその瞬間、エンドクレジットに切り替わるといったサプライズだ。
『シャザム!』撮影期間中には「スーパーマンがカメオ登場するのではないか」との噂も漏れ聞こえていたこのサプライズは、デヴィッド・F・サンドバーグ監督にとって「ずっと実現させたかった」念願の演出だ。共に筋肉隆々マント姿の「スーパーマンとシャザムの間にはちょっとした歴史がある」と言う通り、この2人はコミックでの共演も多い。

スーパーマン役、ヘンリー・カヴィルが演じる予定だった
米Inverseが伝えるところによると、当初はスーパーマンをヘンリー・カヴィルが実際に演じ、シャザムと一緒に着席して会話するシーンが予定されていたという。「でもトロントでの撮影中、実現できなくなってしまって。」米Comicbook.comによれば、理由はヘンリー・カヴィルのスケジュールによる都合。監督も「ガッカリです」と残念な様子だ。
予定されていたサプライズが実現不可能となり、さあ、どうすると決断を迫られたサンドバーグ監督は、スーパーマンを登場させるというこだわりの演出を諦めなかった。カヴィルに代わってシャザムのスタンドダブルにスーパーマンの衣装を着てもらい、首から下だけ登場させることにしたのだ。ただし監督は、かなりの不安を覚えたという。
「心配でした。これって安っぽくないか、って。ちゃんとハマってるかな、顔が映る前にカットしちゃったら、チャチな感じになっちゃうかな、嘘くさく感じないかな、って。」
その後、最終版を確認したサンドバーグは、仕上がりにようやく安心したという。「単純に笑えたんですよね。フレディのリアクションが映って、そのままクレジットに切り替わる。これは面白いぞと。元々はスーパーマンも座ってちょっと喋る予定だったけど、むしろこっちの方が良かったですね。」ちなみに校内カフェテリアは、実際の中学校を「何らかの休日ということにして」閉鎖し、学生たちがいない間に撮影を済ませたのだとか。
映画『シャザム!』は2019年4月19日(金)全国ロードショー。2D字幕&吹替版のほか、IMAX字幕版、4D吹替版、Dolby Vision字幕版、ScreenX字幕&吹替版も上映される。
『シャザム!』公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/shazam-movie/
Source:Inverse,Comicbook.com