Menu
(0)

Search

『シャザム!~神々の怒り~』監督、裏話語る【単独インタビュー】

シャザム!~神々の怒り~
© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC

──アッシャー・エンジェルやジャック・ディラン・グレイザーといった子役たちも前作から随分大きくなりました。現場では父親のような気持ちになることはありましたか?(笑)

そんな気持ちも、あるといえばあります(笑)。子役の数もキャラクターの数も多いんですが、時々、大人の役者たちの方が子役みたいにはしゃぐこともある(笑)。だから、たまに現場がカオスになって、収拾がつかなくなることも。でも、みんな本当にファミリーって感じで、そこは良いなと思います。役者たちも本当に仲が良くて、よく撮影終わりにみんなで遊びに出かけていましたよ。本当にお互いが大好きのようで、素晴らしいなと思います。

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

しかし、みんな本当に大きくなりましたね(笑)。特にヤング・ユージーンを演じてるイアン(・チェン)は、本当に大きくなりました。

シャザム!~神々の怒り~
(c) 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (c) DC Comics

──前作ではシャザムのスーツの制作費がめちゃくちゃ高額で、1着あたり100万ドル以上かかっていると聞きました。今回のスーツはアップデートされていますか?

実はその話は正しくないんだけれど(笑)、でもすごく高額というのは事実です。スーツはいくつものバージョンを制作しています。今回は少し進化したものを作りました。1作目からちょっぴり変化していて、シャザムが進化したニューバージョンのような見た目になっています。間違いなく安くはないですね(笑)。でも、素晴らしい見た目になっているので、その価値はあると思いますよ。

シャザム!~神々の怒り~
(c) 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (c) DC Comics

──ところで監督、Instagramに制作秘話をマンガに描いて載せてますけれど、あれ大好きです(笑)。一番好きなのはヘレン・ミレンのエピソード。ある日ヘレンに長い毛がついているのを見つけて、取ろうとしたら、実はそれはヘレンがあえて伸ばしている「幸運の毛」で、これが伸び続ける限りはどんな仕事でも引き受けるようにしている、と明かされた話です。

(笑)。あれは誇張してるんですけどね(笑)。面白おかしく話を盛ってるんです。

──そうなんですか(笑)。実際のところ、ヘレン・ミレンは本作のオファーを受けて、どんな様子でしたか?

即答で「イエス」でしたよ。断られるかなと思っていたので、驚きました。別の誰かを探すつもりでいましたからね。でも、彼女は出演したがってくださって、その流れでルーシー・リューの起用も実現したんです。「ヘレン・ミレンの妹役です」と説明したんですけど、これが彼女の承諾に大いに繋がったと思います。

──ヘレン・ミレンとルーシー・リューはお二人ともレジェンドですね。お仕事してみていかがでしたか?

最高でした。ヘレン・ミレンなんてずっと昔からファンでしたし、伝説的な女優です。ルーシー・リューといえば、『キル・ビル』公開当時のことを思い出します。もし当時、将来自分が彼女と仕事できるようになるなんて知ったら、ひっくり返ると思いますよ。そんな2人と一緒に仕事ができたなんて、ただただ光栄です。しかも2人ともイケてた。ヘレン・ミレンなんて、自分でスタントをやって、指を骨折しているんですよ。ハードコアでしょ?

シャザム!~神々の怒り~
(c) 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (c) DC Comics

──レイチェル・ゼグラーも素晴らしくて、他の若い役者たちと絆を生んでいたように見えました。

実は本作まで、僕はレイチェルのことを知らなかったんです。彼女は他のたくさんの女子たちに混じってオーディションを受けていたんですが、頭一つ抜きん出ていて、度肝を抜かれましたね。カリスマ性のある、映画スターという感じでした。ジャック・ディラン・グレイザーとは化学反応を起こしていて、あの2人がイチャイチャしたり、からかいあっている姿は永遠に観ていられる。彼女とジャックは実際にとても仲良くなっていました。ジャックが面白い男なので、よく彼女を笑わせていましたよ。あまりに笑いすぎて、撮影中に吹き出して停止することもあった(笑)。

シャザム!~神々の怒り~
(c) 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (c) DC Comics

──『シャザム!』を2作手掛けられて、一番誇りに思うことは何ですか?

「やりきったぞ」ってこと(笑)。作るのがなかなか複雑な映画で、時間もすごくかかりました。『シャザム!』1作目に取りかかり始めたのは2017年のことだから、本作に至るまで長い年月を費やしました。

誇りといえば、1作目でみなさんから良い評価をいただけたことですね。レビューも高評価で、とても気に入っていただけたようでした。本作でも同じようにうまくいくといいなと(笑)。1作目がお好きなら、きっと本作も好きになると思います。今は、皆さんが本作にどう反応するかが楽しみでなりません。本作はよりスケールが大きくて、ファミリーももっとたくさん登場します。

それから、1作目への反応で多かったのは、すごくエモーショナルだというもの。ビリーが母親を見つけ出すけど、その母親は自分のことを求めていなかったというシーンがありましたが、あそこはすごく感傷的でしたよね。本作でも、そういったシーンが登場します。特にマルタ(・ミランズ、ローザ・バスケス役)とアッシャーにはご注目。エモーショナルなシーンを、とてもうまく演じられていますよ。


楽しげな様子であれこれ話してくれたデヴィッド・F・サンドバーグ監督。ここに掲載したやりとりの他にも、『シャザム!~神々の怒り~』本編を観れば必ず気になる「あのシーン」についての真実も聞き出すことができた。3月20日(月)の朝に掲載予定だ。特大ネタバレ注意記事となるが、鑑賞された方は読み逃しのないようお楽しみいただきたい。

ネタバレ内容はこちら

『シャザム!~神々の怒り~』は2023年3月17日(金)、全国ロードショー。

あわせて読みたい

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly