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マーベル「シー・ハルク」には「アリー・my ラブ」『キューティ・ブロンド』の影響アリ、キャストと監督が明かす

シー・ハルク:ザ・アトーニー
(c) 2022 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作ドラマシリーズ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は、優秀な弁護士であるジェニファー・ウォルターズがハルクの血液に触れたことでスーパーパワーを覚醒し、ヒーローやヴィランの依頼を受ける“超人専門弁護士”として活躍する姿が描かれるシリーズ。「シー・ハルク」は、MCUで初めて弁護士/スーパーヒーローを主人公にした作品だが、やはり弁護士や法廷に焦点を当てた過去の作品に影響を受けているのだろうか?

主演タチアナ・マスラニー米Varietyのインタビューに「この番組を説明する上で、『アリー・my ラブ』がよく言及されますよね。ジェニファーがバーでドリンクを飲んでいるシーンでも映像が流れていますが、この番組からインスピレーションを受けたのでしょうか?」と質問され、次のように答えている。

「残念ながら、『アリー・my ラブ』のエピソードは観たことがないんです。でも、『キューティ・ブロンド』は観ました。あの作品は何となく(『シー・ハルク』に)合ってる気がします。エル・ウッズ(『キューティ・ブロンド』の主人公)は特定のイメージを持たれていて、常に本当の自分を見てもらうために戦いました。本当の自分を知るためにも戦ったし、彼女は弁護士でもあり女性でもある。そういったところが全部ですね。

ですが私にとっては、(『となりのサインフェルド』の)エレイン・ベネスがより試金石的な存在でした。間違いなく彼女は有能な人物なのだけど、自分で自分の邪魔をしたり、自分を混乱させるような悩みや頑固さも持っていて、そういう所がです。それに、単にエレインが大好きなんです。私は彼女を観ながら育ちましたから。」

『キューティ・ブロンド』(2001)はマスラニーが説明したように、ブロンド女性が弁護士を目指して奮闘するサクセス・ストーリー。ドラマ「アリー・my ラブ」(1997-2002)は弁護士のアリー・マクビールを取り巻く恋愛模様や法廷での活躍ぶり、人間関係などがコメディタッチで描かれるシリーズだ。「となりのサインフェルド」(1989-1998)は、人気コメディアンのジェリー・サインフェルドと3人の仲間が日常で繰り広げるドタバタにフォーカスしたシットコム。マスラニーが大ファンだというエレインは、ジェリーの元恋人で破局後に親友になったという設定で、おっちょこちょいだが天真爛漫な性格のキャラクターだ。

そして、「アリー・my ラブ」については、6話にわたって監督を務めたカット・コイロが影響を受けたと語っている。監督は、特に番組のファンというわけではなかったが、法廷ドラマのジャンルで勝負し、それを逆手に取って非常に女性的な作品に仕上げていた点を評価。「シー・ハルク」の打ち合わせの時は脚本を読む前だったが、「『アリー・my ラブ』のような雰囲気の作品になればいいな」と思ったという。その後に実際に脚本を読んでみると、実際に似たような雰囲気を感じ、マーベル・スタジオと「シー・ハルク」の話をした後に、『アリー・my ラブ』を視聴し直したとも明かした。

『キューティー・ブロンド』や「アリー・my ラブ」など、90年代~2000年代初頭の作品に大きな影響を受けている「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は、ディズニープラスにて毎週木曜に新エピソードが配信。

Source:Variety[1],[2

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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