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マーベルドラマ「シーハルク」主演報道の女優が出演を否定 ─ マーク・ラファロ「ようこそ」ツイートしていたが

タチアナ・マスラニー
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28553991441/ Remixed by THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「シーハルク(原題:She-Hulk)」の主演女優として報じられている、『ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜』(2017)のタチアナ・マスラニーが出演の報道を否定した。

The Sudbury Starの取材にて、インタビュアーが「あなたがシーハルクを演じるんですもんね、すごいですね…」と口にするや、タチアナは「それ、実は違うんですよ」と一言。「収拾がつかなくなったプレスリリースみたいなもので、ぜんぜん違うんです。(『シーハルク』に)かつては関係していたので、そこが報じられていますけど、残念ながら実際は違います」。

この応答に狼狽したインタビュアーが「本当ですか? BBCでも読みましたけど」と応じると、タチアナは「ええ、どうしてこうなってるのか分からないんです」と話した。「わからないし、知りません。みなさんのほうがよく知ってるでしょう、私は何も知らないから(笑)」

タチアナが「シーハルク」で主演を務めると報じられたのは、2020年9月17日(米国時間)のことで、米国の大手業界誌であるDeadlineやVarietyが相次いで報道。当時、タチアナはマーベル・スタジオとの契約交渉中であり、「契約はもうすぐ締結される」とされていた。報道ののち、ハルク役のマーク・ラファロも「ファミリーへようこそ!」とタチアナを歓迎していたのだ。もしも本当にタチアナが出演していないとしたら、マークはスタジオから何も聞かされていなかったということになるが…?

もっとも、事態をややこしくしがちなのは、スタジオが俳優に求める「秘密保持契約(NDA)」だ。秘密主義で知られるマーベル・スタジオだけでなく、あらゆるスタジオは新作映画・ドラマについて、関与するキャスト&スタッフに一切を公言しないよう求める傾向にある。それゆえMCUの場合、過去には『アントマン』シリーズのポール・ラッドが出演報道を否定していた。今回の場合も、真相はマーベル・スタジオの公式発表を待つほかないだろう。

「シーハルク」の主人公は、ブルース・バナー/ハルクの従姉妹にあたるジェニファー・ウォルターズ。コミックでは弁護士という設定で、とある殺人事件に関与した男の弁護を依頼されたことから命を狙われ、銃撃を受けて重傷を負うが、ブルースからの輸血で一命を取り留める。しかしジェニファーは、ブルースの血液に含まれるガンマ線の影響を受けてハルクの能力を手にするのだった。監督・製作総指揮は『ウソはホントの恋のはじまり』(2013)のカット・コイロ、脚本は「リック・アンド・モーティ」などのジェシカ・ガオが務める。

Source: The Sudbury Star

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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