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マーベル「シー・ハルク」は視聴者に語りかける? ─ 第四の壁を破る演出の理由とは

シー・ハルク:ザ・アトーニー
(c) 2022 Marvel

この記事には、「シー・ハルク:ザ・アトーニー」の軽微なネタバレが含まれています。

シー・ハルク:ザ・アトーニー
(c) 2022 Marvel

シー・ハルク:ザ・アトーニー」がカメラに向かって語りかける理由

ドラマ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」では所々で、主人公の弁護士ジェニファー・ウォルターズが視聴者に向かって語りかける、“第四の壁”を破る演出がなされている。第四の壁とは、演劇などで観客席(現実)と舞台(フィクション)の間に概念上存在する、見えざる壁のこと。Varietyの取材に応えたコイロ監督は、同演出の使用頻度について、どのようにバランスを取ったのかを次のように説明している。

「その点は間違いなく模索しましたし、(実際に)使用する量よりも多くシーンを撮りたいことは分かっていました。(第四の壁を破る演出が)脚本にはもっと書かれていて、それを織り交ぜながら適切な時に使うことも心得ていたし、視聴者に対するウインクみたいに、引き込むために使いたかったんです。

とはいえ、あまりやりすぎるとストーリーやキャラクターを見失ってしまいます。もし、ジェニファーが3分ごとにカメラに向かって話しかけていたら、彼女の友達やテートの相手、家族や従兄弟に注意を向けられないでしょう。ですが最終的に、製作を進めるうちにバランスの取り方を見つけたと思っています。」

シー・ハルク:ザ・アトーニー
(c) 2022 Marvel

では、シー・ハルク/ジェニファー・ウォルターズを演じるタチアナ・マスラニーは、第四の壁を破る演出をどう思っているのだろうか?マスラニーは、これまでにドラマ「Fleabag フリーバッグ」(2016‐2019)や『フェリスはある朝突然に』(1986)で、主演俳優が同演出にて見事な演技を披露するのを目にしていたため、最初は怯んでしまったのだという。しかし、それらの作品と「シー・ハルク」の違いを、きちんと認識することができたそうだ。

私たちがやっていることが特別で他とは違うと感じられたのは、『シー・ハルク』が常にメタだからです。 コミックは信じられないほどメタ的で、いつもジェニファーは読者や作家に語りかけていますから。そして、ジェニファーの姿からシー・ハルクへ変身する彼女の意識には察知力があり、それは彼女のスーパーパワーの一部なのですが、それが観客との繋がりの一部にもなっているんです。」

同じ第四の壁を破る演出でも、「シー・ハルク」は他の作品よりもメタだと分析したマスラニー。また、「ジェニファーは自分が女性であること、どこにいても自分の居場所やスペースを理解している点が自分と似ている」とし、そういった要素が自分にとって非常に重要だとも語った。

ドラマ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は、ディズニープラスにて毎週木曜日に新エピソード配信。

Source:Variety[1],[2

Writer

Hollywood
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ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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