「シー・ハルク」脚本はシーズン2想定ナシ「製作できる保証はない」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」では、MCU初登場となるキャラクター、シー・ハルクことジェニファー・ウォルターズを主人公とした物語が描かれる。シー・ハルクのオリジンストーリーとなるわけだが、どうやらシーズン2の製作を念頭に置いた上で脚本が執筆されたわけではないようだ。
2022年8月18日より配信中のドラマ「シー・ハルク」は、ハルクことブルース・バナーの従姉妹である弁護士、ジェニファー・ウォルターズがハルクと同様の力を手に入れ、シー・ハルクおよび正義感あふれる弁護士として活躍する姿を描く物語。ジェニファーのメンターとなるブルースだけでなく、アボミネーションやウォンが再登場する本作は、MCUの今後に繋がる重要な作品となることが予想されるが、なぜシーズン2を想定せずに物語は構築されたのだろうか?
米Deadlineのポッドキャストに、「シー・ハルク」のヘッドライターであるジェシカ・ガオが登場。「テレビ界では、ファーストシーズンのドラマがシーズンを更新できるという保証なんてありません」と脚本家としての本音をこぼしながら、「だから一回限りで終わることを想定しながら、誰もが満足できるような完全な物語を描く必要があるんです。[中略]あえて物事を隠して、オープンエンド(未解決)のままにして置くわけにはいかないんです」と説明している。
これはドラマのはじまりであるシーズン1の時点で確たる保証もない中、シーズン2へとシリーズが更新されることを前提に脚本を執筆するべきではないという意見だ。もっともガオは、「シーズン2、シーズン3、シーズン4の可能性も残しておく必要があります」とも説明している。あくまでもシーズン1で展開される物語は、そのシーズンでしっかりとした結末を迎えるということだろう。
実際のところ、MCUのドラマでこれまでシーズンが更新されたのは、ドラマ「ロキ」(2021-)およびアニメ「ホワット・イフ…?」(2021-)のみ。一方、ドラマ「ミズ・マーベル」(2022)で初登場した主人公、ミズ・マーベルことカマラ・カーンは、『キャプテン・マーベル』続編で再登場することが決定済み。この方法に倣って、シー・ハルクもほかの作品で再び姿を現し、アベンジャーズとともに活躍する可能性が高い。それこそハルクとしておなじみのマーク・ラファロはシー・ハルクについて以前、「彼女なくして次のアベンジャーズはありません」とコメントしていた。現時点では、「シー・ハルク」のシーズン2が製作されるか否かは定かでないが、シー・ハルクの活躍はこれからさらに本格化していきそうだ。
ドラマ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は、ディズニープラスにて独占配信中。
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Source: Deadline’s Hero Nation podcast