サイモン・ペッグ、『スター・トレック』新作の脚本書いていない!別の脚本家が「クリス・ヘムズワースの話」を執筆中?

リブート版映画『スター・トレック』シリーズで、2009年の第1作からモンゴメリー・“スコッティ”・スコット役を演じ、『スター・トレック BEYOND』(2016)の脚本を執筆したサイモン・ペッグが、シリーズ最新作の脚本を執筆しているという説を否定した。
『スター・トレック』の次回作をめぐっては、現在クエンティン・タランティーノが監督を務める方針で準備を進めている最中。自身の最新作を控えるクエンティンに代わって脚本を執筆しているのは、『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)のマーク・L・スミスだ。
ところが先日、スポック役のザカリー・クイントが、『スター・トレック』の次回作には複数の脚本が存在していると語った。クエンティン版以外にも、サイモン・ペッグ&ダグ・ジョンという『スター・トレック BEYOND』コンビや、さらに別の脚本家チームも執筆を進めていると述べたのだ。
しかし、このたびポッドキャスト「Happy Sad Confused」に登場したサイモンは、ザカリーによる説をあっさりと否定。自身はJ・J・エイブラムス率いるバッド・ロボット社の別プロジェクトに参加していることを明らかにした。
「ダグ(・ジョン)と僕が『スター・トレック』の第4作を書くことはありませんでした。そんな話はまったくなかったですね。僕たちはバッド・ロボットで別の仕事をしていて…まだ話せないことなんですけど。
元々、第3作の脚本を執筆していた(J・D・)ペインと(パトリック・)マッケイ、そして監督する予定だった人(ロベルト・オーチー)が第4作を書いてますよ。僕が知るかぎり、クリス・ヘムズワースの話です。知ってるのはそれだけですよ。」
J・D・ペイン&パトリック・マッケイ、ロベルト・オーチーの3人は、のちに『スター・トレック BEYOND』となったシリーズ第3作に当初起用されていたメンバーだ。残念ながら3人による『スター・トレック』は実現しなかったが、そのメンバーが第4作の脚本に着手しているという。サイモンは携わっていないものの、やはりクエンティンによるアイデア以外にも脚本は存在するとみられる。
ちなみに「クリス・ヘムズワースの話」とは、2016年夏、クリス・ヘムズワースが『スター・トレック』第4作に登場すると報じられたのと同じものだろう。クリスは『スター・トレック』(2009)に登場したジョージ・カーク役を再演するとみられていたが、パラマウント・ピクチャーズは『スター・トレック BEYOND』の不振を受けて、シリーズ第4作の製作を再考している。
サイモンの発言が正しければ、現在『スター・トレック』第4作には、クエンティン・タランティーノのアイデアを基に執筆が進められている通称「タランティーノ版」、そして第3作を実現しそびれたメンバーのリベンジとなる「クリス・ヘムズワースの話」の2パターンが存在するわけだ。さて、あなたが観たいのはどっち……?
Sources: HSC, Comicbook.com
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