AIアシスタント「Siri」がスタン・リー死去の誤報を流してしまう事案が発生

iOSやmacOS Sierraに搭載されているAIアシスタント「Siri」が、マーベル・コミックの重鎮スタン・リーが2018年7月2日に死去したとの誤報を流したとのニュースが話題を呼んでいる。
これは、米国の映画メディアCinema Blendのショーン・オコネル氏が『アントマン&ワスプ』の試写に息子と出かけたのち、ショーン氏の息子がSiriにスタン・リーの年齢を尋ねたことで明らかになったもの。
「スタン・リーは何歳?(How old is Stan Lee?)」との質問に、Siriは「スタン・リーは2018年7月2日、95歳で亡くなりました(Stan Lee died July 2, 2018 at age 95.)」との回答をよこしたという。問題のやり取りは、以下の映像にてお確かめいただきたい。
もちろん2018年7月4日(日本時間)現在、スタン・リー御大の訃報は伝えられていない。ショーン氏自身、Siriの回答を聞き、あわててニュースを調べたというが、当然ながらそのような情報は見当たらなかったという。
ちなみにSiriは現在、スタン・リーの年齢を尋ねると「95歳です」と正確に答えるようになっている。Siriユーザーで心配になった方は、ぜひお手元のiPhoneなどでお確かめいただきたい。
では、なぜSiriはこのような誤報を口にするようになってしまったのか? 米io9は、何者かによって米Wikidataにスタンの死亡日が掲載されたことが原因ではないかと記している。このデータに関しては、その後も削除と再掲載の「編集合戦」が行われているようだ。ひとまずSiriは正しく答えてくれるようになったものの、どことなく不気味にはちがいない……。
Sources: CB, io9
Eyecatch Image: CinemaBlend 動画スクリーンショット