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『天使にラブ・ソングを…』続編、Disney+で実現なるか ─ ウーピー・ゴールドバーグが熱望、リブートの可能性も

ウーピー・ゴールドバーグ
Onu Brazil https://vimeo.com/340973922 | Remixed by THE RIVER

ウーピー・ゴールドバーグ主演『天使にラブ・ソングを』シリーズの第3作が、ディズニーの映像配信サービス「Disney+」にて企画されている…かもしれない。これまで折に触れて語られてきた、“続編製作の可能性”を整理しておこう。

Disney+にて『天使にラブ・ソングを』の続編が製作されると報じられたのは、まだサービスが米国ほかにて開始される以前、2018年12月のことだった。脚本家として、「インセキュア」製作総指揮のレジーナ・ヒックス、「STAR 夢の代償」(2016-2019)のカリン・ジストが就任したことが米Varietyなど複数のメディアで報じられたのである。

『天使にラブ・ソングを…』(1992)は、主人公のクラブ歌手・デロリスが殺人現場を目撃したことで命を狙われ、修道院にてシスターとしての生活を始めるという筋立て。続編は高校が舞台となったが、いずれにせよ続編が製作されるならデロリスの出番は気になるところだ。もっとも2018年12月の時点では、「ウーピーはカメオ出演にとどまる」あるいは「続編ではなくリブートのためウーピーは関与しない」と伝えられている。これに先がけること約2ヶ月、2018年9月下旬には、ウーピー自身が「3作目ではなく、新しい方向性になるらしい」「私はカメオ出演」と口にしてもおり、少なくとも当時の発言と報道には一貫性があるわけだ。

天使にラブ・ソングを…
© Buena Vista Pictures 写真:ゼータ イメージ

しかしながら、その後の2019年10月には、ウーピーが続編に関与していることを示唆してもいた。ミュージカル版『天使にラブ・ソングを…』のロンドン公演でデロリスを演じることが告知された際、ウーピーはテレビ番組「The View」にて「なんとか3作目を動かそうとしている」と述べたのである。なんらかの形で、ウーピーがディズニーへの働きかけを行っていることは確かだろう。

この時、ウーピーは「続編を観たい人なんていない、と反対する人にはたくさん会ってきました。古いし、時代遅れだと言われる」と語っていた。一方、2019年6月の「MTV Movie and TV Awards」で、歌手のリゾが『天使にラブ・ソングを2』(1993)へのオマージュを捧げたことについては「すごくうれしかった。『天使にラブ・ソングを』をどなたかが取り上げてくださるたびに幸せに思います」とも述べている。「続編を観たい人はいないって言われるけれど、そんなことないって思うから」。

ちなみに、『天使にラブ・ソングを』3作目の話題は2015年ごろからも断続的に報じられてきたものだ。当初は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のアリソン・シェアマーがプロデューサーに、『キューティ・ブロンド』(2011)のクリステン・スミス&カレン・マックラーが脚本に就任していたが、Disney+での企画が明らかになるまで、企画の進展は報じられていなかったのである。ただしウーピーはその間も続編を公に熱望し、時には「私が監督をやれたら…」と話したことさえあった。

2020年5月現在、『天使にラブ・ソングを』第3作の具体的な進捗状況は明らかになっていない。しかし、Disney+では多数の続編・リメイク・リブート作品が企画されているのも事実だ。2018年12月以降、引き続き水面下で『天使にラブ・ソングを』新作の企画が進んでいる可能性も否定できない。長きにわたるウーピーの願いは、果たして実を結ぶかどうか。

Sources: Variety, Entertainment Weekly, Digital Spy, The View, WHHL

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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