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『スカイスクレイパー』ワンシーンの撮影に1週間以上、最も過酷だったシーンとは ─ 「ほとんどバレエのよう」

スカイスクレイパー
© Universal Pictures

“ロック様”ことドウェイン・ジョンソン主演、地上1,000m超えの超高層ビルで繰り広げられるアクション・エンターテインメント『スカイスクレイパー』。ドウェイン演じる元FBI救出チーム隊長のウィル・ソーヤーが、爆破炎上したビルの高層階に取り残された家族を救うべく、テロリストの容疑者として疑われながらも巨大な陰謀に挑み、決死の家族救出劇に打って出る。

ドウェインらしい肉体派アクションの詰まった一作とあって、『セントラル・インテリジェンス』(2017)でもドウェインとタッグを組んだローソン・マーシャル・サーバー監督はキャスト&スタッフにハードな実写撮影を要求していた模様。高層ビル「ザ・パール」のオーナー、ジャオ・ロン・ジー役のチン・ハンは「たくさん走って、飛んで、撃ってと肉体的に大変でした」と告白。米Cinema Blendでは、一同が最も苦労したのはクライマックスだったと述べている。

「撮影が一番大変だったのは、クライマックスの“鏡の間”でしたね。なにしろガラスと鏡でいっぱいだったので、まず第一に、カメラが鏡に映らないように動かさなければいけない。別のカメラが動いているところが鏡越しに映ってしまってもいけません。しかも俳優は、自分が誰を撃とうとしているのか、それが本人なのか反射なのか、それとも反射の反射なのかが分かっていないといけなかったんです。」

このクライマックスでは、俳優とカメラの両方に精密さが要求された。実写撮影のため、セットに実物の鏡を多数配置していたことから、わずかにカメラの調整がずれただけで撮り直しを余儀なくされかねないというハードルの高さになっていたのだ。チン・ハンは、撮影を振り返って「ほとんどバレエみたいなものだった」と語っている。「床のあちこちに動けるエリアとそうでないエリアがマークされているんです。ここは気をつけろとか、ここはゆっくり動けとか。撮影には1週間以上かかりました」。

もっとも、チン・ハンいわく、サーバー監督は撮影を楽しんでもいたとのこと。まさしく“画面に映らない”スタッフの努力が実を結んだわけである、ご鑑賞の際にはほんの少しだけ舞台裏には思いを馳せてみてほしい。

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Source: Cinema Blend

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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