スタローン、故カール・ウェザースに別れの言葉 ─ 「なぁ、アポロ、パンチを止めるなよ」

カール・ウェザースの逝去に際し、『ロッキー』シリーズでライバル役として長年の共演歴を持つシルベスター・スタローンが、自身のInstagramで故人に向けた追悼のメッセージ動画を公開した。
スタローンとウェザースはシリーズ第1作『ロッキー』(1976)で初共演。ウェザースは世界チャンピオンのアポロ・クリード役として、スタローン演じるロッキー・バルボアと名勝負を繰り広げた。二人は『ロッキー2』(1979)で再戦すると、『ロッキー3』(1982)では因縁の立場を超えて共に戦う盟友に。アポロは『ロッキー4/炎の友情』(1985)で死亡し、ロッキーは亡き友の偉大な栄光を背負う立場となった。
いま、ウェザースも世を去り、スタローンはロッキーのように遺されることとなった。Instagramでは、ロッキーとアポロの激戦を描いた絵画を背に、友への別れを語った。
「皆さん、こんにちは。今日は僕にとって、ひどく悲しい日になった。伝えようのないほどに、胸が張り裂けている。なんとか話したいと思う。なぜなら、カール・ウェザースは僕の人生において、僕の成功において、全てにおいて、絶対に不可欠な存在だったからだ。偉大な賞賛と敬意を贈りたい。
彼が現れたとき、彼と初めて出会った時、僕は彼に偉大さを見た。もしも彼がいなければ、『ロッキー』と一緒に成し遂げたことがどんなに偉大になることだったか、僕は気づかなかった。
彼は本当に素晴らしかった。彼の声、彼のサイズ、彼の力、彼の身体能力……しかし何より重要なのは、彼の心、彼の魂だった。本当に……(ため息を漏らし)、惜しい人を亡くした。こうやって、この絵の前に立っている。彼との最後の思い出の絵だからだ。絶対に忘れない。彼は魔法のようだった。彼の人生に関わることができて、僕はとても幸運だった。
なぁ、アポロ、パンチを止めるなよ。」
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なお現在では削除されているが、スタローンは2019年1月14日のウェザースの誕生日に際し、Instagram上で「優れた俳優であるだけでなく映画史上最高のボクサーだ!本当に素晴らしくて、優雅で力強く、そしてとてつもなく速い!これまでに君ほどの存在は現れていない。友よ、ありがとう。君なしでは成し遂げられなかった!白状するよ、アポロをあんなに早く亡き人にしたことを後悔している。代わりのいない存在だった」と祝福のメッセージを贈っていたことがある。